風力発電の羽根(ブレード)を黒く塗るだけで鳥の衝突死が70%減少

風力発電の羽根(ブレード)を黒く塗るだけで鳥の衝突死が70%減少
以下は、記事の抜粋です。


風力発電は、きちんとした条件のもとで使用すれば、天然ガスよりも安く、余計な二酸化炭素を排出しないクリーンな再生可能エネルギーだ。2019年には60ギガワット以上もの風力発電タービンが新たに設置されるなど、世界で急速に普及が進んでいる。だが良いことばかりではない。鳥が風車の羽(タービン)に衝突して命を落とすというケースが相次いで報告されているからだ。現在その対策として検証が進められているのは、羽に色を塗る試みだ。

風力発電は、そのクリーンさとは裏腹に、環境への影響がまったくないわけでもない。例えば鳥やコウモリといった空飛ぶ動物にとって、風力タービンは空中に仕掛けられたギロチンのようなものだ。 アメリカ魚類野生生物局の2015年度の推計によると、年間14万~50万羽の鳥が風力タービンに衝突(バードストライク)して死んでいるという。

ノルウェー自然研究所のグループはまず、2006年から13年にかけて、スメラ風力発電所にあるタービン4基の周囲に落ちている鳥の死骸を調査し、ここから衝突死の件数を割り出した。

風力タービンは高さ70メートルのタワーに、40メートルのブレードを3枚備えたもの。6年間の衝突死は、ブレードの部分で18羽、タワーの部分で5羽だったという。

そのうえで2013年にブレードを黒く塗り、さらに3年間の追跡調査を実施。するとブレードへの衝突死は6羽だけであり、年間の死亡率が71.9%減少するという結果が得られたそうだ。特に衝突死防止効果が高かったのは、オジロワシのような猛禽類だったという。

すでに稼働中の風力タービンを塗るのはそれなりに大変であるために、設置する以前の段階で行えば、コストを最小限に抑えられるだろうという。ただし、鳥の衝突事故死は季節による変動が見られる。今回の調査では、ブレードを黒く塗ることで春と秋には衝突死が減少したにもかかわらず、夏には増加する傾向がみられたそうだ。今回はわずか4基の風力タービンを黒く塗って3年間観察するという小規模調査だった為、今後は、様々な場所で、長期間調査を行い、より効果的な衝突防止策を明らかにする研究が必要だという。


論文に掲載された写真(下)をみると1枚だけのブレードを黒く塗っています。黒く塗っても夏には鳥の死亡が増えるみたいだし、鳥を殺さないという点だけでみれば、以前紹介したブレードのない風量発電の方が良さそうですが、どうなんでしょう?

以前にも紹介しましたが、ただ、日本の場合、風力発電については「ぶっちゃけた話、地方自治体や業者が国からの補助金を貰えたりするので、発電しているフリをしているだけなのです。要するにただの補助金ゲーム」なので「全く電力にもCO2削減にも貢献していない」という記事もあります。

関連記事
羽のない風力発電機
風力発電の不都合な真実

コメント

タイトルとURLをコピーしました