異例、神戸大病院長1カ月空席 教授会承認せず人選難航

異例、神戸大病院長1カ月空席 教授会承認せず人選難航

以下は、記事の抜粋です。


神戸大学病院で、前院長の後任が決まらず、10月から1カ月以上、院長不在の状態が続いていることが分かった。大学側は人選を進めているが、難航しておりめどは立っていないという。診療や患者への影響はないものの、文部科学省は「不在が続くのは好ましくない。早期に選任すべきだ」としている。

神戸大などによると、院長は同大の規則に沿い、医学部の教授10人前後でつくる選考委員会が候補者を選び、教授会の承認を経て決まる。

2007年10月に就任した杉村前院長は、今年9月末に3年の任期が満了。後任については、杉村氏の再任案も浮上したが、選考委員会は別の候補者1人を選び、9月の教授会に諮った。ところが、異論が出るなどし承認されなかったという。

不承認の理由について、大学側は「教授会は非公開なので言えない。いろいろな意見の教授がいる中、最終的に一つの結論に至らなかった」と説明。同大関係者によると、神戸・ポートアイランド2期で進む医療産業都市構想への関与をめぐる医学部内の意見対立が背景、との見方もあるという。

同病院では10月から院長不在となり、杉村氏が「病院長事務取扱」という肩書で実質「続投」。異例の事態を打開するため、前回と別のメンバーで構成する選考委員会を設けたが、候補者も決まっていないという。

文科省によると、国立大付属病院でのこうしたケースは、病気などに伴う場合を除き、極めて異例という。神戸大は「病院経営に支障は出ていないが、早く院長を選び、正常な状態に戻したい」としている。


上記の記事は、11月10日の神戸新聞朝刊に掲載されていました。当日大学に行くと、秘書さんがこの記事が新聞に載っていることを教えてくれました。その日は、月に1回の定例教授会の日でしたので、秘書さんはしきりに「どうして今日このニュースが??」と言っていました。しかし、その日の教授会は、特に紛糾することもなく、いつもより早く終わりました。

この記事には誤りもありますが、スキャンダラスな煽り記事ではなく、まじめに書かれていると思います。教授会の日に発表されたのは単なる偶然だったようです。

私には、中学1年の時から交友が続いているカーデザイナーの友人がいます。トヨタのカーデザイナーを経て、今はイギリスで自分のデザイン会社を経営しています。日本にどのくらいの頻度で帰っているのかは知りませんが、数年に1度会って食事をしたりする関係でした。

数年前、彼の病気の相談を受け大学病院を紹介しました。その時食事をして以来、ずっと連絡がなかったのですが、12日に突然神戸大学病院に手術のために入院しているというメールが来ました。すぐに病室に行きましたが、想像していたより元気そうで安心しました。病棟10階の食堂のような所で窓の外の景色をみながらいろいろと話しました。

話した中で印象に残ったのは、数十年イギリスで暮らしているが、神戸の風景が彼にとっての原風景であること、今後の自動車ビジネスの中心は中国で、彼は上海で中国人のデザイナーを教育する仕事をする可能性があること、研究でもビジネスでも外国人歓迎だが、政治は日本人にしかさせられないのが苦しいなどなどです。

病棟に行ったのは2年半ぶりでしたが、気のせいか活気があまりないように感じました。早く病院長が決まって、明るい病院に戻ることを祈っています。今日は友人の手術があります、Good Luck!

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