「博士」生かせぬ日本企業 取得者10年で16%減

「博士」生かせぬ日本企業 取得者10年で16%減
以下は、記事の抜粋とチャートです。


世界は新たな「学歴社会」に突入している。経営の第一線やデジタル分野では高度な知識や技能の証明が求められ、修士・博士号の取得が加速する。主な国では過去10年で博士号の取得者が急増したのと対照的に、日本は1割以上減った。専門性よりも人柄を重視する雇用慣行を維持したままでは、世界の人材獲得競争に取り残されかねない。


私が大学に勤めていた時でも、医師資格をもたない学生の場合、大半の「賢明な」学生は修士で研究活動よりも就職活動を熱心にして何とか修士卒での就職を狙っていました、博士に進学する学生は教員にとってはありがたいのですが、博士取得後の就職の悪さを考えると、入学希望者に「人生を棒に振っても良いと思うぐらい博士課程で研究したいなら受験しなさい」と言っていたことを思い出します。その結果、博士課程学生の大半は外国人でした。

今回、修士卒で企業に就職した吉野彰氏が2019年のノーベル化学賞を受けたことで、社会人枠以外の大学院博士課程への進学希望者の減少に拍車がかかると思います。


博士課程の入学者は、保健系以外では減少している(令和元年版科学技術白書)

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