修論発表チェックリスト

修論発表チェックリスト

rkmtさんのブログ記事から抜粋しました。修論発表だけではなく、あらゆるプレゼンの参考になります。

“Last Minute check”とありますが、用意する前から意識するのが良いと思います。


1.時間に厳密に。リハーサルしてきっちり規定時間で終われるように練習する。
2.発表原稿を書く。時間に厳密になるためにも、発表原稿を書いたほうがよい。暗記する必要はないが、話す内容やロジックにぶれがでないためにも必要。
3.発表スタイルはオーソドックスに。研究モチベーション、問題設定、関連研究との差、新規性や効果、がきっちりわかるように。
4.How < What < Why。Howは比較的説明しやすいが、What が重要で、さらにWhy(なぜこの研究が重要なのか、なぜこの課題に取り組んだか、なぜこの解決法がいいと思っているのか)の説明が最も重要(かつむずかしい)。Whyがわかるように全体を構成すべき。
5.話をふったらかならず決着させる。「***が問題」とふったら「結局それはこう解決された」と落とし前をつけなければならない。
6.基本的なミスを犯さない。用語を定義せずに使う、グラフに単位がないなど、理系教官ならだれでも指摘したくなるミスがあると研究態度そのものを疑われる。
7.用語を正しく言えるように。「シュミレーション」などは、カタカナ用語としてもおかしい。
8.聞き手はこの研究の話を初めて聞くのかもしれない。一方発表者はほとんど二年近くその研究に従事している。この落差を意識する。
9.結論を導くときに特に注意。「***とわかりました」と言う場合にはその根拠が必要。安易な結論づけやロジックの飛躍をしない。
10.自分のコントリビューションは充分主張。どのスライドが自分オリジナルなのかを明確に。また、どのスライドが「大事」なのかわかるように視覚的にもメリハリをつける。
11.大事なところ、聞き落としてもらいたくないところは必ずスライドに書き、口頭でも強調する。どっちかだけだと見落とされる。
12.「ここは頑張った」「大変だった」(さらにいえば「でも面白かった」) というところもアピールする。修論は純粋な研究だけでなく教育(訓練)の側面もあるので、頑張りアピールには意味がある。
13.スライド一枚の情報量を適切に。字を詰め込みすぎても読んでもらえない。
14.列挙する項目数は3項目が原則:何かを指摘するときは3項目にまとめると理解されやすい。「従来問題まとめ」などの項目。発表では3がマジックナンバー。
15.専門用語は、聞き手が普段慣れていない分野のものはなるべく使わない。そうでない場合でも、初出のときに定義をしっかりすると同時に、途中のスライドでも適宜補う。
16.スライド上での視線移動が自然になるように。印象づけたいなら、「結論」を非可視にしておいて、最後に出す。(アニメーションはビジュアルエフェクトとしてではなく、一度に出す情報量を調整して聴衆のアテンションを誘導するために使う)
17.動画を再生しているときに、カーソルをその上に載せたままで平気でいないこと。
18.バックアップスライドを準備する。発表時間の制約上省略した詳細情報や、想定される質問への答え、関連研究情報などをあらかじめ準備しておき、質疑に備える。
19.スライドにはページ番号をつける。質疑の際にページ番号を参照してもらえるように。
20.配布資料(修論発表の場合)を配る(これも質疑の際にスライドを参照して質問してもらえる)。
21.不必要に固い表現は不要。「**を発表させていただきます」→「発表します」。学会と同じで、学問を追求するという立場では学生も教員も同列。
22.質疑でまず大事なのは聞かれた質問を正しく理解すること。見当はずれのことを力いっぱい答えない。反論すべきところは自信をもって反論し、補足説明すべきところもしっかり説明する(単に教員が理解していない場合もあるので)。
23.聴衆の反応を良く観察しながら、少なくとも聴衆の方をしっかり見ながら発表する。


23は、私が勝手につけ加えました。
私のところでももうすぐ修論発表会です。「審査教員も、面白くてワクワクする話を聞きたいと思っている」というのは、その通りです。期待しています。

コメント

  1. KIi☆ より:

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    とても為になりました♪
    発表はどうしても(なぜでしょうねぇ?)緊張してしまいますが、これらを参考に、自分も色々と場を踏むことで、徐々に慣れていきたいてす☆

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