巴林右旗での滞在も昨日で終わりました。下の写真は、今朝撮った正点賓館ホテルの窓からの景色です。家々の赤い屋根が印象的です。
路地にバイクが止まっていますが、上海でもここでもバイクとバイクのような形をした電気自転車が非常に多いです。草原での牛追いも、かなり以前から、馬からバイクに代わっています。
古代遼国の契丹文化を展示する巴林博物館は、昨日のブログで紹介しました。赤峰市のもう一つの観光の中心は地質公園です。中国の地質公園はたくさんありますが、赤峰市内には、その最重点クラスの地質公園が複数箇所あります。昨日は、その中の2つに行ってきました。
「市」といっても、赤峰市の面積は約9万平方キロで兵庫県の10倍以上あります。2箇所とは、阿斯哈図石林と達里湖です。この2箇所を自動車で回るのに、朝5時に出かけて、午後6時に帰って来ました。その間ほどんど走り続けていました。走行距離は約700kmです。
朝5時に巴林右旗を出発しました。林西という所で出会った、家畜のえさを積んだトラックです。大きく積荷がはみ出しています。林西から北へ向かう道は、すばらしい道でした。
しかし、途中で牛や羊の群れが道を横切ったり、急にダートになったりしました。
午前9時ごろに阿斯哈図石林に着きました。花崗岩の石林は絶景でした。
土曜日のためか、駐車場は大混雑で、北京、遼寧省、吉林省、遠くは四川省や江蘇省ナンバーの車で溢れていました。また、周囲は観光客目当ての土産物店、レストラン、ゲル(丸いテント)が立ち並び、乗馬も満員です。食事は通常の地方都市の3倍、乾電池は日本の2倍以上の値段でした。日本でもおなじみの観光地商法です。
達里湖も大勢の観光客で賑わっていましたが、付近一帯の砂漠化が進行し、湖の面積が小さくなっているのが良くわかりました。この付近では、7月から雨が全く降っていないそうです。阿斯哈図石林から達里湖までの道の途中で、風力発電用の風車が林立していました。今後は、太陽光や風力を利用したエネルギー開発が進むと思われます。
中国の09年上半期の新車販売台数は610万台。481万台に落ちたアメリカを抜き、世界一になりました。実際、上記2つの観光地の駐車場には真新しいベンツ、BMW、レスサスなどの車がずらりと並んでいましたし、高速道路では、これらの車がものすごいスピードで我々の自動車を追い抜いて行きました。巴林右旗のような地方都市でも、多くの自動車が街を走っています。最初の写真にもホテルの駐車場の自動車がみえます。ただ、ここでは馬やロバの引く車がまだ走っていて、道路には糞が散在しています。
高速道路が整備され、多くの人々が自家用車で旅行する現実を目の前にして、中国が世界トップレベルの自動車消費国である事を実感しました。
コメント