喫煙は緩慢な自殺かつ殺人行為:COPDは死因第4位の「タバコ病」、第3位へ赤丸上昇中!!

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、慢性閉塞性肺疾患が世界的に増加 ヘビースモーカーは検査を!に書かれているように、長期間の喫煙や大気汚染など有害物質を吸入することで発症するため、「タバコ病」とも言われています。ガイドラインでは、「タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患である。呼吸機能検査で正常に復すことのない気流閉塞を示す。気流閉塞は末梢気道病変と気腫性病変が様々な割合で複合的に作用することにより起こり、進行性である。臨床的には徐々に生じる労作時の息切れと慢性の咳、痰を特徴とする。」と定義されています。呼吸困難、慢性咳楸、喀痰を有する患者で、COPD危険因子(タバコなど)への曝露歴があり、スパイロメトリーで持続的な気流閉塞があれば、COPDと診断します。

WHOによると、COPDは世界の死因第4位で、2020年までに世界の死亡原因の第3位になると予測されています。日本では、40歳以上の成人の約9%、約700万人が罹患しており、生涯での罹患リスクは27.6%(4人に1人以上!)などの報告がありますが、実際に治療しているのは約30万人程度です。数十年かかって進行し、特に症状もなく60~70代になって初めて見つかるので、疾患としての重要性の認識はまだまだです。

しかし、喫煙者を苦しめる、死よりも残酷な病気「COPD」に書かれているように、初期は無症状で、じわじわと進行する恐ろしい病気です。低酸素血症が徐々に進行するため、毎日少しずつ出来ることが限られてきます。入浴、トイレ、着替えなどなど、生活のあらゆる動作で介助が必要となります

また、COPDの治療・予後に書かれているように、COPDは呼吸器疾患なので、呼吸不全で亡くなるように思われますが、実際にはそうではなく、心筋梗塞とか、さらには呼吸器の合併症である肺がんで亡くなる方が多いようです。

上の記事では、「LAMA(長時間作用性抗コリン薬)とLABA(長時間作用性β2刺激薬)の合剤が保険承認され、治療効果が格段に上がっている」と書かれていますが、あくまで症状を改善するだけで、薬を飲んでも加齢などによる病気の進行を止めることはできません。

「喫煙は緩慢な自殺かつ殺人行為」です。早く止めましょう。

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