免疫チェックポイント阻害剤の併用(オプジーボ®とイェルボイ®)FDAに初の申請

【米BMS】オプジーボとイェルボイ、免疫療法薬併用では初申請‐未治療進行メラノーマ適応で
以下は、記事の抜粋です。


ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)は、抗PD-1抗体「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)と、抗CTLA4抗体「イェルボイ」(一般名:イピリムマブ)の併用療法による未治療の進行期悪性黒色腫適応で米FDAに一部変更申請を行った。

免疫チェックポイント阻害剤の開発が加速しており、単剤療法から併用療法を検討する試験が増えている。オプジーボとイェルボイの併用療法は癌腫を問わず、癌免疫療法薬の併用療法としては初申請となるという。FDAでは、優先審査の対象に指定し、審査完了目標期日は9月末に予定している。

今回の未治療の進行期悪性黒色腫を対象にイェルボイ単剤療法と比較した申請データ「CheckMate-069」では、オプジーボとイェルボイの併用療法が完全奏効22%を含む奏効率61%を達成した結果が含まれている。BRAF野生型患者に対しては、イェルボイ単剤療法群に比べ奏効率が改善した。


免疫チェックポイント阻害剤については、非常に注目しています。下に引用した関連記事以外にも何度か書かせていただきました。ニボルマブ(抗PD-1抗体、オプジーボ®)とイピリムマブ(抗CTLA-4抗体、イェルボイ®)の併用についても関連記事のように、約2年前に論文が発表された時に紹介しました。

理論的にはどのがんにも有効なはずなので、どこまで適応が広がるのか?コストはどうか?などに注目しています。

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進行性メラノーマに対するニボルマブ(抗PD-1抗体)とイピリムマブ(抗CTLA-4抗体)の併用

コメント

  1. 干し柿 より:

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    tak先生
    いつも多岐にわたる話題についてわかりやすくて面白い解説ありがとうございます。
    既に御存知でしょうが
    In an ASCO talk on Sunday, Memorial-Sloan Kettering oncologist Dr. Len Saltz fired a shot at Bristol-Myers' Opdivo-Yervoy combination therapy in melanoma, which could cost almost $300,000 per year (unless Bristol-Myers offers a discount.) のようですね。
    http://www.thestreet.com/story/13169301/1/asco-15-report-card-grading-biotech-and-drug-stocks-at-cancer-drug-confab.html?puc=yahoo&cm_ven=YAHOO
    この超高額治療費どうにかならないものなんでしょうか。

  2. tak より:

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    >干し柿さん
    コメントありがとうございました。C型肝炎治療薬も高額で保険制度に対するダメージは大きいようですが、もしもこのような免疫チェックポイント阻害薬の組み合わせがどれかのメジャーながんに有効ということになると、大変だと思います。

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