禁煙勧めても「死んだ方が良い」
以下は、医師サイトm3で見つけたおもしろいやりとりの抜粋です。
【質問】
禁煙を勧めても「唯一の楽しみ、これをやめるぐらいならば死んだほうが良い」なんていわれたらどのように対応をすべきでしょうか?
【回答その1】禁煙は勧めるものではありません
タバコは実に巧妙な金儲けの手段です。 その仕掛けの肝は次の2点です。
1 喫煙者にも非喫煙者にもタバコを吸うのは「吸う人の自由」だと刷り込む。
2 ニコチンにより、吸う人が吸うという判断しかできないようにする。
この1、2により、ニコチンに毒されていない非喫煙者はせいぜい「勧める」くらいのことしかできず、喫煙者は永遠に金銭を搾取されます。 特に1は巧妙です。 たとえば、タバコに表示されている「あなたの健康のために吸いすぎに注意しましょう」という文句も、「タバコを吸うのはあなたの問題です。人がとやかく言うことではありません。」という刷り込みなのです。 電車内のマナー広告も同様です。「(マナーを守れば、)タバコを吸うのは個人の自由」という刷り込みなのです。
さて、我々ができることは何でしょうか。 「体に悪いのでタバコを止めましょう」と勧めることでしょうか? そうではありませんね。こんなことを言えば「タバコを吸うかどうかはあなたの問題です」を強化しているだけです。 タバコが悪いのは、体に悪いからではありません。オレオレ詐欺と同じように、人をだまして金を儲ける犯罪だからです。日本では政府がグルなので罪にはなりませんが。 喫煙者に非喫煙者が言い続けなければならないことは、「あなたに悪い」ではなく「あなたが吸えば私が嫌だ」です。 「あなたの息がたばこ臭くて診察していてつらい。」と伝えるのが一例です。
「スモーキンクリーン 私は、捨てない。」とか「あなたが気づけばマナーは変わる。」とかいうJTの宣伝文句は、確かに「タバコを吸うのは個人の自由」という刷り込みを狙っていると思います。
ただ、関連記事でも紹介したように、受動喫煙は『迷惑』や『気配り、思いやり』の問題ではなく、『健康被害』や『他者危害』の問題であることが最近明らかになったので、家族のいる喫煙者への説得はかなり楽になったと感じています。
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受動喫煙は『迷惑』や『気配り、思いやり』の問題ではなく、『健康被害』や『他者危害』の問題
コメント
「喫煙者に非喫煙者が言い続けなければならないことは、
『あなたに悪い』ではなく『あなたが吸えば私が嫌だ』です。
『あなたの息がたばこ臭くて診察していてつらい。』と伝えるのが一例です」か、
これは、アサーション・トレーニングでいう “I-message” ですね、
「(タバコ臭い息を吸い込むと)私は、つらい」というわけで。
「吸っていいですか?」と訊かれたら、相手の人種、性別、国籍によらず、通常は、
「どうぞ吸ってください、でも、吐かないでくださいね」と答えることにしていました。
それでも私の目の前で吸う人は、いませんでしたね、「吸っていいですか?」と訊くような人は、社交辞令で訊ねているわけではないから。既にタバコを手放せなくなってしまっている人たちが「分煙」もやらず、子どもへの「隠れ虐待」のツールにタバコを悪用するのは、人間として問題があると断言できます。そういうのは、いわゆる未治療PTSDのサインです。