Association of Total Energy Intake with 29-Year Mortality in the Japanese: NIPPON DATA80.
この論文は、日本動脈硬化学会のメンバーが、総エネルギー摂取と総死亡率との関係を調べたものです。以下は、論文の結論(conclusion)です(論文をみる)。
We observed significant associations of high energy intake with all-cause and cancer mortality among men and with CHD mortality among men and women. Further studies are needed to confirm the benefits of caloric restriction.
エネルギー制限食(カロリー制限食)は、北里研究所の山田悟氏の記事に書かれているように、さまざまな動物種における寿命延長作用が報告されてきましたが、サルやヒトなどの霊長類ではエネルギー制限食の寿命延長効果の確認ができないだけでなく、エネルギー制限食の筋骨格系への安全性が問題になっています(記事をみる)。
しかし、上の論文は、1980年から2009年まで、日本人(30–69歳)計 7,704名のデータから、そうエネルギー摂取はがん死と心血管死という2大死因と相関するという明確な結果を報告しています。
骨密度の低下を招くほどの過度のカロリー制限は、避けるべきだと思いますが、長生きしたければ食べ過ぎない方が良いと思われます。
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