塩分の摂りすぎは早期死亡リスクを上昇させる

塩分の健康リスクを検証、最新の研究報告

以下は、記事の抜粋です。


塩分の摂り過ぎは高血圧の原因となるため好ましくないと昔から言われているが、新たな研究で、少量の塩分でも早期死亡リスクを上昇させる可能性が示された。

今回の研究によると、たとえば普段1日小さじ1.5杯(約9g)の塩分を摂取している場合、1日の塩分摂取量がさらに小さじ半分未満(約2.5g、ナトリウム換算で1,000mg)増えるだけで、早期死亡リスクが12%上昇することが判明した。ナトリウム摂取量が1,000mg増えるごとに、リスクは12%ずつ上がり続けるという。一方、塩分の摂取を制限すれば早期死亡リスクが15%低減する可能性があることもわかったが、この点は統計的に有意ではなかった。

今回の研究では、1日のナトリウム摂取量が2,300mg(食塩小さじ1杯、約6g)未満の人は、3,600mg(小さじ1.5杯、約9g)の人に比べて、死亡リスクが25%低いことが明らかにされた。


元論文のタイトルは、”Sodium Intake and All-Cause Mortality Over 20 Years in the Trials of Hypertension Prevention”です(論文をみる)。

メカニズムはよくわかりませんが、この研究では高血圧や心疾患のない健康な男女を対象としているそうなので、結果やその示唆は信頼性は高いと思います。

高塩分食を摂っている人は中等度まで摂取量を制限するのが良さそうです。

コメント

  1. あ* より:

    SECRET: 0
    PASS:
    いろいろな研究がありますが、
    「ナトリウム塩の摂りすぎは健康を害する」
    という点に異議を申し立てる人は最早、少数派ではないかと思われます。
    問題は、現実の社会で、
    「ナトリウム塩の摂りすぎ」
    に陥らないように、NaCl精製塩ではなく
    「海の塩」だけ使うようにしてミネラルバランスを崩さないなどということが、どのように実現できるのか?
    ということです。また、単に「海の塩」というと、湿気やすいからサラサラ状態を保つために微量のアルミニウムを添加するなどという別の健康被害を助長する危険性もあり、難しいところです。
    「海の塩」では、輪島の海水を低温で析出させた粗塩が美味しかったのですが、超高級グルメさん向きというところで、
    庶民としては普段は使えません。なので、我が家では、ご塩社さんの天日塩に落ち着きそうです。お風呂の塩浴には、死海の塩を使っていたのですが、この頃、売っていないので、
    「これいいかも~」(重曹+天日塩+ビタミンC)
    に移行する予定です。
    患者さんによっては「塩分を控えましょう」というだけでなく、どうやって「ナトリウム塩の摂りすぎ」を回避して、美味しく食事をして健康に過ごせるか、具体的な提案をしないとダメかも知れません。

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