1年に1回の投与で済むビスホスホネート製剤(骨粗鬆症治療薬)

【新薬】ゾレドロン酸(リクラスト)1年に1回の投与で済む骨粗鬆症治療薬

以下は、記事の抜粋です。


2016年9月28日、骨粗鬆症治療薬ゾレドロン酸水和物(商品名リクラスト点滴静注液5mg)の製造販売が承認された。用法用量は1年に1回5mgを15分以上かけて点滴静注となっている。

現在、骨粗鬆症の治療薬としてはカルシトニン製剤、ビスホスホネート製剤、活性型ビタミンD3製剤、女性ホルモン製剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、ヒト甲状腺ホルモン(PTH)製剤抗、抗RANKLモノクローナル抗体製剤などが使用されている。

ゾレドロン酸はビスホスホネート製剤の1つで、主に破骨細胞の形成阻害および機能喪失を引き起こすとともに、アポトーシスを誘導することで、骨吸収抑制作用を示すと考えられている。また静脈内投与後、長期間にわたり骨組織に特異的に分布し、効果を発揮するという特徴がある。

患者の負担軽減などの観点から投与頻度で分けると、4週に1回投与するものは、アレンドロン酸の注射製剤(ボナロン)、ミノドロン酸の経口製剤(ボノテオ、リカルボン)。1カ月に1回投与するものは、リセドロン酸の経口製剤(ベネット、アクトネル)、イバンドロン酸の経口・注射製剤(ボンビバ)が選択可能になっている。これまでは6カ月に1回皮下投与する抗RANKLモノクローナル抗体製剤デノスマブ(プラリア)が骨粗鬆症治療薬で最も長い投与間隔を有していた。


これまで投薬間隔が最長だったのは、ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤のプラリア®(デスノマブ)でしたが、その倍の間隔です。 転院などがあった場合には、使用歴に気づかずに他のビスホスホネート剤を投与したりする恐れがあるので、かえって使いにくいような気もします。

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