実は歯と歯の間をキレイにする「デンタルフロス」の効果には医学的な裏付けがなかったことが判明
以下は、記事の抜粋です。
普段のブラッシング(歯ミガキ)に加え、細い糸状の「デンタルフロス」を使って、歯の表面に残ったプラークや歯と歯の間に残った食べかすを除去することが推奨されています。これはアメリカでも同様で、政府機関からも推奨されているのですが、実はその効果には医学的な裏付けがないままだったことが明らかになりました。
Medical benefits of dental floss unproven
Dentists forgot to study flossing for a century, recommended it anyway
デンタルフロスや歯間ブラシの効果を裏付ける根拠が存在していないということが発覚したのは、AP通信がフロスの使用を推奨している政府機関にその根拠を確認したことがきっかけでした。
アメリカでは、1979年に公衆衛生局長官の報告書で初めてフロッシングが推奨されるようになり、その後は5年ごとに改訂される「Dietary Guidelines for Americans」でも毎回使用が推奨されています。この指針に記載されるためには、その内容が科学的根拠に基づいていることが法律で定められているのですが、AP通信が2015年にその根拠を請求したところ、フロッシングの推奨には学術的な根拠が存在していないことを政府が認めるという事態に至ったとのこと。その後、2016年に改定された指針からフロッシングの項目を告知なしに削除しています。
意外にも効果の裏付けが乏しいことが判明してしまったフロッシングですが、必ずしもこのことが「フロッシングには意味がない」という結論を示すわけではないというのも、一方では事実です。実際にフロッシングを行っている人であれば、歯間の汚れがきれいに落ちることを経験していると思われるほか、実際の歯科医師も歯ブラシとの併用を薦める人がほとんどです。
引用されている記事のタイトル、”Dentists forgot to study flossing for a century, recommended it anyway”というのが歯医者さんの正直なところだと思います。
歯周病も虫歯も、進行がおそく評価項目を何にするかが難しいのでエビデンスを得るのが難しいか、歯学研究者の興味を引かないテーマなのか、、、いずれにしても、私はした後のスッキリ感が好きなので、デンタルフロスを続けます。
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