以下は、記事の抜粋です。
米国予防医療作業部会(USPSTF)は、心疾患リスクの高い50代に対して、心疾患と大腸がんのリスクを低減するために低用量アスピリン(一般的には81mg)を毎日服用することを勧告する。
心筋梗塞と脳卒中は米国の死亡原因の30%を占める。また、大腸がんは米国で3番目に多いがんであり、2014年には約5万人の死亡原因となっている。今回のガイドラインを受け、専門家らは、低用量アスピリンはリスク低減の要であり、適切な患者に熟慮のうえで使用すべきだと指摘している。
USPSTFは、低用量アスピリンは予防策の一部にすぎないと強調。食事・運動・喫煙などのほか、血圧値やコレステロール値も疾患リスクに影響を及ぼすと述べるとともに、大腸がん予防には定期的なスクリーニングも重要だと助言している。
USPSTFのタイトルは、”Aspirin Use to Prevent Cardiovascular Disease and Colorectal Cancer: Preventive Medication”です(推奨をみる)。50歳代の推奨レベルはB、60歳代ではCです。
今のところ日本では、大腸がんに対する予防的投与についての保険適応はありませんが、大腸がんのリスクが高い患者では投与を考える必要があると思います。
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