新型コロナ 典型的な症状、経過、重症化のリスク、後遺症について

新型コロナ 典型的な症状、経過、重症化のリスク、後遺症について
新型コロナウイルス感染症の現状について非常に良くまとまっています。以下は、記事の抜粋です。


新型コロナの典型的な症状、経過、重症化のリスク、後遺症などについて現時点での知見をまとめました。

新型コロナの潜伏期間
潜伏期間とは感染する機会から何らかの症状を発症するまでの期間を指します。新型コロナの潜伏期間には1~14日と幅がありますが、多くの人がおよそ4~5日で発症します。

無症状の感染者はどれくらいいるのか
まだ十分には分かっていませんが、これまでの報告からはおよそ3~4割の人が感染しても無症状のままではないかと推定されています。例えばダイアモンド・プリンセス号の乗客712人のうち58%は診断時に無症状であり、その後も約8割の人が最後まで無症状でした。

新型コロナウイルス感染症の典型的な症状
新型コロナウイルス感染症の初期症状は風邪やインフルエンザと似ています。インフルエンザも風邪と似ていますが、風邪に比べると高熱が出ることが多く、頭痛や全身の関節痛・筋肉痛を伴うことがあります。風邪はインフルエンザに比べるとゆっくりと発症し、微熱、鼻水、ノドの痛み、咳などが数日続き、インフルエンザは比較的急に発症し、高熱と咳、ノドの痛み、鼻水、頭痛、関節痛などが3~5日続きます。

しかし、風邪やインフルエンザが新型コロナのように1週間以上続くことは比較的稀です(ただし咳や痰の症状だけが2週間程度残ることはよくあります)。特に重症化する事例では、発症から1週間前後で肺炎の症状(咳・痰・呼吸困難など)が強くなってくることが分かっています。発症してから1週間程度は風邪のような軽微な症状が続き、約8割の方はそのまま治癒しますが、約2割弱と考えられる重症化する人はそこから徐々に肺炎の症状が悪化して入院に至ります。さらに約5-10%の症例で集中治療が必要になりICUに入室し、3-5%の事例で致命的になりうるとされています。

ただし、日本国内でも新型コロナと診断された方が自宅待機中に突然亡くなられる事例が報告されています。血栓症が関与している可能性があり、発症から1週間を待たずとも、胸痛や呼吸苦などの症状が急激に悪化するようであればすぐに病院を受診するようにしましょう。

嗅覚異常と味覚異常
3月以降、新型コロナ患者では嗅覚障害・味覚障害を訴える患者さんが多いことも分かってきました。イタリアからの報告によると33.9%で嗅覚異常または味覚異常がみられたとのことです。特に若年者、女性ではこれらの症状がみられる頻度が高いようです。必ずしも「嗅覚障害・味覚障害=新型コロナ」ではありませんが、前述のような発熱、咳などの症状に加えて嗅覚異常・味覚異常の症状があれば新型コロナの可能性は高くなるでしょう。

新型コロナが重症化しやすい人
新型コロナウイルス感染症で重症化しやすいのは高齢者と持病のある方です。30代くらいまでは亡くなる人はほとんどいませんが、40代以降から徐々に致死率が高くなり、80歳以上では26.9%という非常に高い致死率となっています。

後遺症がみられることも
新型コロナから回復した後も何らかの”後遺症”の症状が続く方がいることが分かっています。特に倦怠感や呼吸苦、関節痛、胸痛などの症状が続いている方が多いようです。32%の患者で1~2つの症状があり、55%の患者で3つ以上の症状がみられたとのことです。4割の人が生活の質が低下していると答えています。今のところこれらの後遺症に対する治療法はなく、新型コロナに罹らないことが最大の予防法です。

周囲の流行状況を把握しておきましょう
東京では緊急事態宣言後全国で新型コロナ患者は減少していましたが、6月下旬頃から徐々に増加しはじめ、8月上旬の現在は東京都におけるPCR検査の陽性率も6%前後となっています。

各地域における流行状況は、・新規発生患者数・新規発生患者数のうち接触歴不明の患者の割合・PCR検査陽性率、を参考にしてください。

新規症例報告数がほとんどなく、検査陽性率も低い地域にお住まいの方では、風邪症状が出たとしても、海外渡航歴や接触歴がなければ新型コロナの可能性は高くないでしょう。時期や地域によって、自身が新型コロナに罹る可能性も変わってきます。

風邪やインフルエンザのような症状が出現した場合は、個々人が自身の感染リスクと重症化する可能性を考慮した上で、病院を受診するかどうか判断するようにしましょう。新型コロナを広げないためには、手洗い、屋内でのマスク着用、3密回避など新型コロナに注意した生活を続けることが重要です。


非常に良くまとまった解説ですが、これをもう一度以下にまとめます。

●3~4割の人が感染しても無症状のまま

高熱と咳、ノドの痛み、鼻水、頭痛、関節痛が1週間以上続く

発熱、咳などの症状に加えて嗅覚異常・味覚異常の症状があれば新型コロナの可能性は高い

重症化しやすいのは高齢者と持病のある方

流行状況での重要な指標は・新規発生患者数・接触歴不明の患者の割合・PCR検査陽性率

最後の指標に「重症者の人数」や「死亡者の数」は入っていません。ベンチがアホなので自分の身は自分で守るしかないようです。

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