認知症予防の可能性:難聴とLDLなど14の修正可能なリスク要因について

認知症の修正可能な14因子、日本人で影響が大きいのは?
以下は、記事の抜粋です。


Lancet委員会では、2017年より認知症の修正可能なリスク因子に関する研究結果を報告しており、最新の研究結果は2024年に公開されている。そこでは、修正可能なリスク因子として14因子が挙げられ、難聴高LDLコレステロール(LDL-C)が最も影響の大きな因子とされた。では、これらの因子の日本人における影響はどうだろうか。その疑問に答える研究結果が、和佐野 浩一郎氏(東海大学)らによって報告された。本研究では、日本人は難聴が最も影響が大きく、14因子を合計すると最大で38.9%(グローバル研究は45%)が理論上予防可能であることが示された。

主な結果は以下のとおり。

・影響が大きい因子は、難聴、身体不活動、高LDL-Cであった。詳細は以下のとおり(括弧内はグローバル研究の数値を示す)。

<早期(early life)>
教育歴の低さ:1.5%(5%)
<中年期(midlife)>
難聴:6.7%(7%)
身体不活動:6.0%(2%)
高LDL-C:4.5%(7%)
糖尿病:3.0%(2%)
高血圧:2.9%(2%)
うつ:2.6%(3%)
喫煙:2.2%(2%)
過度の飲酒:1.3%(1%)
外傷性脳損傷:0.8%(3%)
肥満:0.7%(1%)
<老年期(late life)>
社会的孤立:3.5%(5%)
大気汚染:2.5%(3%)
未治療の視力低下:0.6%(2%)


元論文のタイトルは、「日本における認知症予防の可能性:14の修正可能なリスク要因の人口寄与率の計算とリスク要因の低減の影響の推定」です(論文をみる

この日本での報告は、以下に示した米国のLancet委員会の報告と驚くほど同じです。高血圧や糖尿病は意外に低リスクです。大きな音に気を付け、悪玉コレステロールを下げ、社会的な交流を絶やさないようにしましょう!


幼少期(0~18歳)
5% 短い教育歴(Less education)

中年期(18歳~65歳)
7% 難聴(Hearing loss)
7% LDLコレステロール値の高さ(Heigh LDL cholesterol)
3% うつ病(Depression)
3% 外傷性脳損傷(Traumatic brain injuryy)
2% 運動不足(Physical inactivity)
2% 糖尿病(Diabetes)
2% 喫煙(Smoking)
2% 高血圧(Hypertension)
1% 肥満(Obesity)
1% 過剰なアルコール摂取(Excessive alcohol consumption)

晩年期(65歳以上)
5% 社会的な孤立(Social isolation)
3% 空気汚染(Air pollution)
2% 視覚の喪失(Visual loss)

→45%の潜在的な修正可能性

コメント

タイトルとURLをコピーしました