コーヒー好きの脳は老けにくい!? 13万人・40年の調査で判明した「理想の飲み方」
以下は、記事の抜粋です。
40年以上の追跡が明かした「一杯」の長期的メリット
今回ご紹介する研究1)の特筆すべき点は、その調査期間の長さにあります。1980年代から2023年までという、人生の半分以上にも及ぶ歳月をかけて、看護師や医師といった医療従事者たち約13万人の食習慣と健康状態を克明に記録し続けてきました。
分析の結果、カフェイン入りのコーヒーや紅茶を習慣的に飲んでいる人は、ほとんど飲まない人に比べて、将来的に認知症を発症するリスクが有意に低いことが示されました。最も多くコーヒーを飲んでいたグループ(1日4杯以上)では、ほとんど飲まないグループに比べて認知症のリスクが18%低下していたのです。
脳の若さを保つ「理想のライン」とカフェインの正体
研究チームの詳細な分析によれば、認知症リスクが最も低くみられていたのは、カフェイン入りコーヒーであれば1日に2~3杯程度、紅茶であれば1~2杯程度を嗜む層でした。それ以上たくさん飲んでもリスクは低いままでしたが、さらなる低下はみられず、効果は頭打ちになっていました。

また、ここで注目したいのは、カフェインを除去した「デカフェ」のコーヒーでは、こうした明確なリスク低下との関連が認められなかった点です。このことから、脳を守る立役者の一人はやはりカフェインであると推察されています。
カフェインには、アルツハイマー病の原因の一つとされるゴミ(アミロイドβ)が脳に溜まるのを防いだり、脳内の炎症を鎮めたりする働きがあることが以前から指摘されてきました。
自身の感覚とテストが一致する、認知の衰えへの防御策
参加者本人が感じる「最近、以前より物忘れが気になるようになった」という主観的な衰えの感覚についても、コーヒーを飲む習慣がある人ほど、その不安を感じる割合が15%も低いという結果が示されています。
期待しすぎは禁物? 賢い付き合い方
この研究はあくまで「観察」に基づいたものであり、コーヒーが直接的に認知症を治したり完全に防いだりすることを証明した「因果関係」とは言い切れない部分があります。
たとえば、もともと脳が健康的で活動的な生活を送っている人だからこそ、毎日コーヒーを楽しむ余裕があるという、原因と結果が逆転している可能性もゼロではないからです。「健康に良いから」といって無理に飲み、睡眠の質を下げてしまったりしては、かえって健康を損なうことになりかねません。
元論文のタイトルは、”Coffee and Tea Intake, Dementia Risk, and Cognitive Function(コーヒーと紅茶の摂取、認知症リスクと認知機能との関連)”です(論文をみる)。
論文の結論をみると「カフェイン入りのコーヒーや紅茶の摂取量が多いほど、認知症のリスクが低下し、認知機能がやや向上することが示され、中程度の摂取量の場合に最も顕著な関連性が見られました。」と書かれているので、コーヒーだけではなく、紅茶でも効果があるみたいです。

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