WHO、「ジカ熱は爆発的に広がっており、南米と北米で感染者が最大400万人に上る可能性がある」

WHO、「ジカ熱は爆発的に広がっている」 最大400万人感染の可能性
以下は、記事の抜粋です。


世界保健機関(WHO)は1月28日、中南米とカリブ諸国で猛威を振るっている感染症「ジカ熱」について、「爆発的に広がっている」とし、南米と北米で感染者が最大400万人に上る可能性があると指摘した。

蚊が媒介するジカ熱は、先天的に頭部が小さい「小頭症」の新生児がブラジルで増加していることと関連があるとみられている。

WHOのチャン事務局長は、「警戒レベルは非常に高い」と指摘。「現時点では域内23カ国・地域で感染例が報告されている」と述べた。また局長補は、ジカ熱と小頭症の関連を確認するには6─9カ月を要し、安全で効果的なワクチンの開発には1年以上かかるだろうと述べた。伝染病担当責任者は、南米と北米の感染者が300万─400万人に上るとの予想を示した。

米疾病対策センター(CDC)は、ジカ熱の流行地域に渡航した米国民31人の感染が確認されたとし、「米国内で限定的な流行が起きる可能性がある」と指摘した。IOCは、リオ五輪に向けて、ジカ熱に関するガイドラインを週内に公表するという。


ジカ熱については以下の記事が良くまとまっています。

感染拡大する「ジカ熱」について知っておくべき事実

以下は、記事の抜粋です。


●ジカウイルスは、雌のネッタイシマカによって媒介され、ヒトに感染する。ジカ熱のワクチンはまだない。デング熱やチクングンヤ熱、黄熱病もこのネッタイシマカによって媒介される。
●ジカ熱の症状は通常、発疹や発熱、筋肉・関節の痛みなどで比較的軽く、1週間程度で治まる。症状が現れないことが多く、感染しても入院治療が必要になることはまれだ。
●ジカウイルスは、ウガンダのビクトリア湖近くにあるジカの森に生息するアカゲザルから1947年に初めて発見された。WHOによると、1952年にウガンダとタンザニアで初めてヒトへの感染が確認された。
●ジカウイルスは蚊が繁殖しやすい熱帯地方で見つかっている。これまでアフリカやアメリカ大陸、南アジアや西太平洋地域で流行が確認されている。
●WHOによると、ジカ熱感染が確認されたアメリカ大陸の国・地域が23に増加。最も感染が拡大しているブラジルでは、感染者数は今後150万人に上る可能性があるという。


デング熱と同様に、日本には生息しないネッタイシマカとどこにでもいるヒトスジシマカで媒介されます。また、ヒトスジシマカの体内でも増殖できるので、日本でも低いながら流行する可能性があります。南米での流行はもちろん、米国や他の地域への広がりに注目したいと思います。

日本での流行の可能性について詳しく知りたい方は、良くかけている厚労省のホームページをご覧ください(ホームページをみる)。

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