米国で4例目の豚由来腎臓移植を受けた患者が退院
以下は、記事の抜粋です。
マサチューセッツ総合病院で、同国で4例目となる、遺伝子編集された豚の腎臓を移植された、66歳の男性腎不全患者が退院した。同様の手術は、1月下旬にアラバマ州の女性に対しても行われ成功していて、その直後に行われた今回の手術も成功したことで、深刻なドナー不足の解決に向けて大きな一歩を踏み出した。
今回移植を受けた患者は。過去2年以上にわたり透析治療を受けていたが、透析開始後に心臓発作を起こし、吐き気と倦怠感にも悩まされていた。移植治療について医師と相談し始めた昨年8月ごろからは、車椅子に頼る生活だった。ところが、豚の腎臓を得てからわずか1週間後には、退院できるほどに回復した。「まるで新しいエンジンを手に入れたようだった。術後回復室から集中治療室に移動しベッドに移る際に、タップダンスをしたくらいだ。信じられないほど幸せだ」と語っている。
米国では現在、10万人以上が臓器移植を待っている。待機期間中に亡くなる人も少なくない。複数のバイオテクノロジー企業が、豚の臓器のヒトに対する拒絶反応を抑制するための遺伝子編集技術を開発してきた。今回使用された腎臓には、59箇所の変更を含む、69箇所の遺伝子編集が施されていた。
これまでに米国内で4人が豚の腎臓の移植を受けている。その中の1人、アラバマ州のTowana Looneyさんは順調に回復している。しかしその一方で、ほかの2人の患者は移植手術後に死亡した。
ただし、豚由来の臓器移植が安全かつ効果的であることが証明されたとしても、その費用や保険適用の課題がまだ不確定要素として残っている。腎不全患者の多くは働くことができずにメディケアに頼っているが、将来的にメディケアや民間保険が、このような移植医療をカバーするかどうかは現段階では不明だ。
記事に書かれているように、複数のベンチャー企業が競争でブタの遺伝子を改変しているので、遺伝子改変ブタの腎臓は日々改良され、そのうちヒトの腎臓に代わって日常的に移植に使われるようになると思います。問題は記事にも書かれていますが、お金です。しかし、それなりに安定した豚の遺伝系統が確立して、あとはエサ代と遺伝子検査による製品管理だけで済むなら、治療にかかる費用はかなり安くなりそうな気もします。
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