大阪府 医療危機 和歌山県が「DMAT」派遣
以下は、記事の抜粋とニュースの動画です。
医療体制が危機的な状況にある大阪府からの要請を受け、和歌山県は、災害派遣医療チーム「DMAT」を派遣した。5月4日午前10時すぎ、和歌山ろうさい病院の救急科の医師が、大阪府に向けて出発した。
大阪府では、新型コロナウイルスの患者の入院先が決まらず、救急車の中で長時間の待機を余儀なくされる事態が相次いでいて、大阪府は、患者を一時的に処置する待機ステーションを設置している。
大阪府から要請を受けた和歌山県は、県内4つの病院から、DMATの医師あわせて6人を待機ステーションに派遣することを決めた。医師は、患者の経過観察のほか、容体が急変したときの連絡の調整を行うという。
和歌山ろうさい病院・岩崎安博救急科部長「かなりひどい災害の状況である。医療にとっては疲弊している状況ですので、和歌山も、もちろんコロナの対応をしているが、隣県として、なんとか支援できないかと感じた」
大阪府への医師の派遣は、5月10日までを予定している。
上の動画では出てきませんが、ニュースでの岩崎部長と派遣されるDMAT隊員との会話の中で「トリアージする」という言葉が岩崎部長から出ていました。トリアージ(triage)とは、医療資源(医療スタッフや医薬品等)が制約される中で、一人でも多くの傷病者に対して最善の治療を行うため、傷病者の緊急度に応じて、搬送や治療の優先順位を決めることをいいます。
4月30日付の読売新聞が、大阪府が府内の全18保健所に対し、「府の方針として、高齢者は入院の優先順位を下げざるを得ない>とするメールを送信していたことがわかった」と報じ、府健康医療部は内容の撤回と謝罪する旨を連絡したとされています。
どう考えても大阪や兵庫ではトリアージは行われています。これを「命の選択」として非難するメディアもありますが、現状では必要な医療行為です。大阪府も訳の分からない謝罪はやめて、トリアージを行っていることとその基準を明らかにすべきだと考えます。
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