クマノミがイソギンチャクに刺されない謎・・愛媛県の女子高生が解明!!
以下は、記事の抜粋です。
カクレクマノミがイソギンチャクに刺されないのはなぜか。その仕組みの一端を愛媛県の女子高校生2人が解き明かした。論文を書いたのは、重松夏帆さん(16)と山本美歩さん(15)。校内水族館を管理する水族館部の研究班員だ。
カクレクマノミは、ハタゴイソギンチャクをすみかにする。一方、イソギンチャクは、餌を取ったり身を守ったりするため体の表面にある触手から強い毒を含む針のような刺胞を出す。今回、2人はイソギンチャクの方に着目。海水がどんな状態の時にイソギンチャクが刺すのか、触手をさまざまな溶液に浸し顕微鏡で観察。刺す程度や刺すまでの時間を調べた。
海水中の物質が関係するという仮説を立て、海水に多く含まれるマグネシウムイオンとカルシウムイオンの濃度を変えた液に触手を入れる実験を重ねた。その結果、マグネシウムの濃度が海水より低い場合のみ刺胞が出ることが判明。触手の表面にあるたんぱく質がマグネシウム濃度の低い液体に触れるとスイッチが入り、刺胞が飛び出すと推定。
さらに、カクレクマノミの体表の粘液に含まれるマグネシウム濃度を調べると、海水より濃く、近縁のスズメダイの10倍だった。2人の研究に助言した愛媛大の高田裕美准教授によると、マグネシウムが刺胞の動きに大きく関わっていることを突き止めたのは初めて。
「論文を書いた」と書かれているのに「すぐにでも学術論文にできるぐらいのレベルだ」と評価されているということは、まだ査読のある学術雑誌に掲載されているわけではなさそうです。
私も調べてみましたが、マグネシウムが刺胞の動きに関わっているという報告は見つかりませんでした。細胞内輸送の制御などの基本メカニズムの解明にも役に立つかもしれない良い仕事だと思います。
朝日新聞は、「高校生」とせずに「女子高生」としたところが低俗ですね。内容は良い記事なのにもったいない。小保方事件でもまだ学習できていないようです。
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