リニア新幹線は、現新幹線や飛行機に対する優位性がなく、過剰設備で採算がとれないだろう

7リニア新幹線は「第2の国鉄」になる
以下は、記事の抜粋です。


今回の補正で注目されたのが、JR東海のリニア新幹線の全線開業を8年早めるために財政投融資から3兆円の低利融資を行うという話だ。リニア新幹線は東京―大阪間を最高時速500キロメートルで結び、67分に短縮しようという壮大な計画だ。

人口の減少する日本で9兆円もの設備投資を行い、完成は2045年という計画の採算性を危ぶむ専門家は多い。2045年には人口は1億人を下回り、特に新幹線を利用する労働人口はほぼ半減するが、JR東海は完成時の品川―大阪間の総輸送量を年間529億人キロメートルと予測しており、これは2011年の東京-大阪間の新幹線の輸送実績443億人キロメートルの1.2倍以上だ。

鉄道の輸送量はGDP(国内総生産)にほぼ比例しており、新幹線の場合は品川駅の開業や列車の増便で混雑は緩和されている。今後の人口減少でおおむねゼロ成長が続くとすると、リニア新幹線は過剰設備になるおそれが強い。

しかもリニア新幹線は、山岳部を突っ切って走るため、品川―名古屋間の86%がトンネルだ。地下40メートルの大深度地下を走るので地上から駅まで20分近くかかり、品川─大阪間だと地上まで出るのに100分以上かかる。

今でも品川―新大阪間は新幹線で2時間20分、飛行機なら羽田―伊丹間は1時間だ。アクセスの便利な現在の新幹線と比べても、搭乗時間20分の国内便と比べても、リニア新幹線はほとんど優位性がない。料金は新幹線より700円ぐらい高くするというが、そんな料金では採算は取れないだろう。


この記事を読むまでは、リニア新幹線に否定的ではなかったのですが、今はかなり否定的になりました。リニア新幹線に客を呼び込むために、在来線の姫路岡山間のように、新幹線の東京大阪間を無理やり不便にされたりするのでしょうか?

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