上の血圧」(収縮期血圧)が1mmHg下がると、脳卒中の発生率が約10%下がる

若い世代で脳卒中が増加、背景には何が? 予防と早期発見の方法は…最大のリスク要因は、実は最も改善しやすいもの 「脳卒中の大半は防げます」と研究者
以下は、記事の抜粋です。


新たな研究によると、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)後に生存している人は世界中で増えており、70歳以上の成人ではいくらかの減少が見られる。しかし、若い成人、特に55歳未満では脳卒中の発生率が増えているという。

脳卒中のリスクが高い人とは
全体的に見て脳卒中にかかる人の割合が最も高いのは低・中所得国だが、米国など一部の高所得国では、過去10年の間に、比較的若い成人で発生率が上昇している。最大のリスク要因は高血圧であり、世界のあらゆる地域で共通している。しかし、幸いなことに、脳卒中の全リスク要因の中で、高血圧は最も監視と改善がしやすいものの一つでもある。

健康的な血圧は120/80mmHg未満であり、これは生活習慣の改善や投薬によって達成が可能だ。米国の研究では、「上の血圧」(収縮期血圧)が1mmHg下がるのは、脳卒中の発生率が約10%下がることと関連している。

新しい薬の登場、慢性疾患の治療、そして脳卒中ケアの改善が、高齢者の脳卒中の予防と生存率の上昇につながっている。その一方で、介護者と社会の負担が増えることにもつながる。

「今日の血圧を下げることが、明日の脳卒中を防ぐのです」と今回の論文を主導した、ニュージーランド、オークランド大学のバレリー・フェイギン氏は言う。そして、「脳卒中の大半は防げます」と付け加えた。

フェイギン氏によると、血圧を下げるうえで大きな効果がある対策の一つは、ナトリウム摂取量の削減(減塩)だという。生活習慣の要素を一つ変えることが、波及効果を生む。「体重、高血圧、運動不足、食生活などの生活習慣に関する要素は、すべて相互に関連しています。」と氏は言う。

脳卒中に気づくためのキーワード「FAST」は、顔(Face)の片側が垂れ下がる、片腕(Arm)が脱力する、言葉(Speech)がうまく出てこなかったりろれつが回らなくなったりする。どれかに気づいたら、時間(Time)との闘いだ。


高血圧は無症状です。しかし、高血圧になると、血管に高い圧力がかかり続け、心臓や細動脈に負担がかかります。その結果、脳梗塞や心筋梗塞、脳卒中、動脈瘤などの命に関わる病気を引き起こす可能性があります。高血圧が”Silent Killer”であることを義務教育で教えて欲しい。

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