糖尿病新薬(SLGT2阻害薬)で脳梗塞12例、使用注意呼びかけ―なぜこんなに使われるの?

糖尿病新薬で脳梗塞12例、使用注意呼びかけ
以下は、記事の抜粋です。


今年相次いで発売された糖尿病治療薬「SLGT2阻害薬」で様々な副作用が報告されている問題で、日本糖尿病学会は8月29日、報告された副作用件数は、8月17日までに脳梗塞12例、低血糖114例、皮膚症状が500例以上に達したと発表した。

新薬は、腎臓で尿に出た糖を再び取り込むのを妨げる働きがあり、体重を減らす効果がある。一方、服用後は尿の量が増え、体内の水分が減るため、脱水への注意が必要とされている。


関連記事に書いたように、市販直後調査では、副作用として、重症低血糖は4例(低血糖:24例)、ケトアシドーシス1例、脳梗塞3例(重篤2例含む)全身性皮疹・紅斑7例(重篤6例含む)などが報告されていました。この段階でも糖尿病学会は6月13日、注意を喚起するため、以下のRecommendationを発表しました。


①SU薬はインスリン分泌促進薬やインスリンとの併用時に低血糖に十分留意し、減量を考慮する。患者にも低血糖の教育を十分行う

②高齢者への投与は適応を考慮した上で開始。発売から3か月以内に65歳以上に投与する場合は、全例特定使用成績調査に登録する

③脱水防止について患者への説明も含め、十分な対策を講じる。利尿薬との併用は推奨しない

④発熱・下痢・嘔吐などがある時ないし、食思不振で食事が十分とれない場合(シックデイ)は休薬する

⑤皮疹・紅斑などが認められた場合は速やかに投与を中止し、副作用報告を行う、⑥尿路感染・性器感染については、適宜問診・検査を行い発見に努める。問診では質問紙の活用も推奨する

⑦原則として、他に2剤程度までの併用が当面推奨される――とした。


結局、上のRecommendationはあまり守られていないようです。どうしてもSKGT2阻害薬を使わないといけない症例はそれほど多いとは思えません。長期予後もまだ不明な薬剤がなぜこんなに使われるのでしょう?

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