以下は、記事の抜粋です。
短時間のランニングにも長い距離を走るのと同程度の寿命を延ばす効果があるとした論文が、7月28日のJournal of the American College of Cardiologyに掲載された。論文によると、毎日5~10分程度の短時間のランニングを行うことで、心臓疾患や早死にのリスクを大幅に軽減することができるという。
研究では、ランニングする人は、まったく走らない人に比べて、死亡リスクが30%低く、心臓疾患で死亡するリスクが45%低いとの結果が示された。またランニングをしている人は、していない人に比べて、平均約3年長生きできる可能性があることも分かった。さらに、走る時間や速度が違っても同様の効果が期待できることも明らかになっている。走る時間が週50分の人と週180分の人とを比べた場合でも、リスク軽減に関する結果に統計的な大きな違いは見られず、また時速10キロ未満でゆっくり走った場合と速く走った場合との間にも大差はなかった。
論文は、これらの研究結果から、最小限のランニングであっても、大きな効果が期待できるとしている。
研究では、Texas州の成人(平均年齢44歳)5万5000人以上を対象に、15年間にわたる調査が行われた。対象者のほとんどは白人で、全体の約25%が女性だった。ランニングをする人としない人で分けられ、走る時間や距離、頻度に応じてさらにグループ分けされた。最終的に6グループを対象に調査が行われた。
研究チームはまた、ランニングとウオーキングを比較。その結果、5分間のランニングには、15分間のウオーキングと同程度の健康効果があることが分かった。Lancet誌に掲載された論文では、15分のウオーキングによって寿命を3年延ばす効果が得られる可能性が示されていた。
元論文のタイトルは、”Leisure-Time Running Reduces All-Cause and Cardiovascular Mortality Risk”です(論文をみる)。
論文では、1日5~10分時速6マイル(9.65キロ)で走れば、すべての死因や心血管疾患のリスクが著名に減少するということになっています。私の場合、ダラダラ駅まで走ればちょうど良さそうです。最初の記事だと6秒でも良いようですので、通勤時の階段を走って登るだけで良いかもしれません。どちらも座って仕事をするヒトにとっては重要な情報だと思います。ただし、転んで寝込んでしまえばすべての努力は無に帰します。
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