記憶遺産候補に「東寺百合文書」「舞鶴引き揚げ記録」
以下は、記事の抜粋です。
2015年のユネスコの「世界記憶遺産」登録に向けて、ユネスコ国内委員会は6月12日、「舞鶴への生還―1945~1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録―」(申請・京都府舞鶴市)と中世の寺院運営について記した膨大な古文書群「東寺百合文書」(同・政府)に決めたと発表した。記憶遺産国際諮問委員会の審議などを経て、登録の可否が決まる。
選考から漏れたのは、「知覧からの手紙 知覧特攻遺書」(申請・鹿児島県南九州市)と「全国水平社創立宣言と関係資料」(同・奈良人権文化財団など)。
ユネスコには日本から計4件が登録申請をしたが、1国の審査上限が2件のため、国内委が絞り込み作業を進めていた。5月に歴史や文書保存の専門家らによる選考委員会を開催し、審査対象とする2件を選定。
知覧からの手紙が候補から漏れたことを報じる朝日新聞の記事、「特攻隊員遺書『日本の視点のみ』 記憶遺産候補ならず」には、、「日本からの視点のみが説明されており、より多様な視点から世界的な重要性を説明することが望まれる」「特攻は沖縄戦の時期だけでないことも踏まえ、『唯一性』『完全性』の説明を補強することが望まれる」などと委員会が指摘したと書かれています(記事をみる)。
私も知覧に行き、資料をみて強い感銘を受けました。しかし、委員会の指摘ももっともだと思います。ユネスコ記憶遺産概要や一覧をみても、知覧からの手紙が候補になれなくても仕方がないと思いました。
中国が南京事件や従軍慰安婦の資料などを記憶遺産に申請記憶遺産に提案したと騒いでいる方もおられるようですが(記事をみる)、ここは黙って騒がずに結果を見守り、登録されなくても変に喜んだりしないで、厳粛に対応するのが良いと思いました。
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