インスリン分解酵素阻害による新規治療の開発が前進
以下は、記事の抜粋です。
インスリン分解酵素(IDE)の阻害分子について検討しているハーバード大学のDavid Liu教授らは、生理学的活性を持つ分子を発見し、マウス実験で抗糖尿病効果を確認したと報告した。
同分子を投与したマウスではIDEの発現が低下し、内因性インスリンの濃度が上昇するという。論文は「Nature」5月21日号に掲載された。同分子についてはさらに研究が必要だが、将来はこの化合物によって、糖尿病をより効果的にコントロールできる可能性がある。
インスリンを基盤とする既存の糖尿病治療薬には、インスリン自体を経皮的に注入するものや、インスリンの産生を刺激するもの、あるいは身体のインスリン感受性をより高めるものがある。
NHKのタメシテガッテンで放送されたそうですが、インスリン分解酵素がインスリンと同じように、アルツハイマー病の原因であるアミロイドベータを分解することが知られています(ブログ記事をみる)。
引用したブログ記事が指摘するように、インスリン分解酵素だけがアミロイドベータを分解するわけではありません。しかし、インスリン分解酵素を阻害したら、アミロイドベータが増えてアルツハイマーになるリスクはないでしょうか?糖尿病治療薬の選択肢はけっこうあります。大手製薬企業が手を出すかどうかは?だと思います。
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