時速100キロ以上、摂氏4400度のプラズマ衝撃波を放つテッポウエビの驚異
以下は、記事の抜粋です。
テッポウエビは体長約4センチ、体重25グラムの十脚目テッポウエビ科に属するエビの一種である。体の半分くらいの巨大なはさみ(鉗脚)を持つのが特徴だ。
このはさみは、獲物を撃って無力化する銃のような機能を果たす。はさみの上部を開くと曲がった小さなスペースに水が入り込み、勢いよく閉じると圧力がかかって水が噴射される仕組みだ。これによって発生した気泡は時速100キロ以上の速さで獲物に向けて放出され、銃声よりも大きな約218デシベルの音が1秒程度鳴る。
また、気泡が弾けると、溶岩の温度の約4倍にあたる摂氏4427度の熱も発生する。この熱は狙った獲物にだけ影響を与え、すぐに消散する。
このはさみは長い年月をかけて進化したものと考えられている。アルバータ大学の研究チームの論文では、テッポウエビのはさみの進化に約1億5000万年を要したことが示されている。
サウスカロライナ大学の研究チームは、はさみが放つ衝撃波から自らをどのように防御しているのかを研究し、眼球を覆うヘルメット状の器官が水を閉じ込めて、衝撃波を受けると小さな穴から水を排出することで衝撃波を弱らせ、爆風に起因する神経外傷を緩和していることを明らかにした。
飛び道具を持っているエビがいたとはとても驚きました。以下は、テッポウエビがその衝撃波を使って他のエビを捕食する動画です。
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