動脈硬化性疾患に対する抗凝固薬による抗血栓療法

心房細動合併虚血性心疾患例
虚血性心疾患に対しては、バルーンで血管を拡げ、ステントを挿入し、血管の中が拡がった状態を保つ、PCI(percutaneous coronary intervention、冠動脈ステント治療)をします。以下は、PCI施術後に心房細動を合併する患者の治療についての記事からの抜粋です。


PCI 全体の約 8~10% に心房細動を合併し高齢者ではより高率である.長期の抗凝固薬服薬は抗出血リスク(high breeding risk)HBR の中でも出血性合併症が高率であるため,出血リスク軽減のため de-escalation(薬物の漸減)が必須となる.

DAPT(Dual Anti-Platelet Therapy:抗血小板薬2剤併用療法、基本的にアスピリンとチエノピリジン系抗血小板薬)と抗凝固薬の併用(3 剤)は入院中のみのごく短期間を基本とし,1 年以内はアスピリンを抜いた抗凝固薬+P2Y12 阻害薬の 2 剤,1 年以降は抗凝固薬単剤への de-escalation が推奨される.


以下は、Mark Mills氏のポストです。抗凝固薬単独でも冠動脈ステント後の再発防止に有効であることを知りました。以下は、最近受けた講義でのまとめです。

動脈硬化性疾患に対する抗血栓療法
•二次予防にはアスピリン(バイアスピリン)100mg 、またはクロピドグレル(プラビックス)75mg
•心房細動併発例には、DOAC( エリキュース、リクシアナ>プラザキサ、イグザレルト)
•ステント治療後例も、1年以降は上記と同様。


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