九工大、准教授を停職=研究室の学生にアカハラ
以下は、記事の抜粋です。
九州工業大は8月7日、工学研究院の40代の男性准教授が研究室の学生にアカデミックハラスメントをしたとして、停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。
大学によると、准教授は2012年4~6月、大学院生3人が受講する講義を「学生の能力が講義レベルに達していない」などの理由で途中で打ち切り、単位を与えなかったほか、研究室で院生2人を「頭が悪い」などと叱責し、謝罪させた。さらに、在籍する院生・学部生14人に対し、一日の研究内容の報告を義務付けるなど、過度に干渉したという。
研究室の留学生2人が同年6月、大学に相談して発覚。准教授は事実関係を認めたが、アカハラの認識はなかったと話したという。
「大学院生3人が受講する講義を『学生の能力が講義レベルに達していない』などの理由で途中で打ち切り、単位を与えなかった」というのは、文句なしにアウトです。
ただ、「在籍する院生・学部生14人に対し、一日の研究内容の報告を義務付けるなど、過度に干渉した」という部分は、あまり納得できません。
私の研究室でも、実験を実施した日には、失敗しても成功しても必ずメールで報告するようにしていました。このような報告と実験ノートの2つがあれば、データ捏造などの可能性をかなり減らすことができると思います。
また、「研究室で院生2人を『頭が悪い』などと叱責し」というのも、「アホか?」と言っただけかもしれませんが、言われた本人が痛く傷ついたのであれば、アカハラと言われても仕方がないと思います。いずれにしても、このようなアカハラ処分が続くと、「叱責」という行為が研究室から消えていくことは間違いないでしょう。
コメント