アナフィラキシー? 迅速に判断、アドレナリンの適切な投与を!

アナフィラキシー? 迅速に判断、アドレナリンの適切な投与を!
以下は、記事の抜粋です。この記事は自分への忘備録です。


アナフィラキシーか否かを判断できるでしょうか。意外と迷うことがあるのではないでしょうか。薬剤投与後に皮疹と喘鳴、血圧低下を認めれば誰もが気付くかもしれませんが、皮疹を認め喉の違和感や嘔気を認めるもののバイタルサインは安定している、皮疹は認めないが投与後に明らかにバイタルサインが変化しているなど、実際の現場では悩むのが現状であると思います。

アナフィラキシーの診断基準は表の通りですが、抗菌薬や造影剤、さらにワクチン接種後の場合には、「アレルゲンと思われる物質に曝露後」に該当するため、皮膚や呼吸、循環、消化器症状のうち2つを認める場合にはアナフィラキシーとして動き出す必要があります。「血圧が保たれているからアドレナリンまでは…」「SpO2が保たれているからアドレナリンはやりすぎ…」ではないのです。薬剤使用後に呼吸・循環・消化器症状を認める場合、さらには頭痛や胸痛、痙攣などを認めた場合には皮膚症状も必ず確認しましょう。

ワクチン接種後のアナフィラキシーは、普段通りの全身症状で打つことに問題がない方が打っているわけですから、より判断がしやすいはずです。重要な点は、「迷ったらアナフィラキシーとして対応する」ということです。アナフィラキシーは1分1秒を争い、対応の遅れが病状の悪化に直結します。

アナフィラキシーと判断したらやるべきことはシンプルです。患者を臥位にしてバイタルサインの確認、そしてアドレナリンの投与です。

アドレナリンは大腿外側に、0.3~0.5mg、筋注です。アドレナリンの投与量に関しては、エピペンは0.3mgですから、その場にエピペンしかなければ0.3mgでOKです。「とにかく早期にアナフィラキシーを認識し、早期にアドレナリンを適切に投与する」、これが大事なのです。

救急医学会が公開した、アナフィラキシー対応・簡易チャート(下図)を見ながらアプローチをきっちり頭に入れておいて下さい。

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