電話番号を調べて電話をかけることができない、銀行やATMで自分の預金や貯金を管理できないことは、認知症の兆候である。

日本の福井県における認知症スクリーニング試験のための自己申告のはい/いいえ調査の有効性。
以下は、論文の要約です。


背景
認知症患者への早期介入は、認知症予防のために極めて重要である。しかし、これまでのところ、どのようなスクリーニングが認知症の早期発見に有用であるかは明らかでない。

目的
厚生労働省が開発した要支援・要介護リスクのある高齢者を特定するための「キホンチェックリスト」、および認知症予防チーム(福井県)が開発したオリジナル項目から選択した短い自己申告式のYes/No調査の結果とMini-Mental State Examination(MMSE)スコアとの関係を調べ、自己申告式のYes/No調査の診断的有効性を判断することを目的とした.

方法
福井県在住の65歳以上で介護保険に加入していない87,687人を対象に、「はい/いいえ」の自己申告による調査を実施した。調査結果に基づき、MMSEの評価を受けるために地元の病院を受診するよう、選択した個人を勧めた。

結果
電話番号を調べて電話をかけることができず、銀行や現金自動預け払い機(ATM)で預金や貯蓄を自分で管理できない人は、MMSEスコアが低い(23以下、オッズ比: 2.74 [1.89-3.97]; 95%信頼区間: 2.12 [1.46-3.07] )リスクが高いことがわかりました。結論 自己申告によるYes/Noアンケートで、認知症のスクリーニングを効果的に行うことができた。電話番号を調べて電話をかけることができない、銀行やATMで自分の預金や貯金を管理できないことは、認知症の兆候である。


同じような調査は神戸市でもやっているようですが、お金の管理についての質問はありません。個人個人の社会的状況によって質問を変える必要があるような気もしますが、お金の管理は非常に重要だと思います。

要介護リスクが「はい/いいえ」だけでわかる!?簡単な3つの質問に回答

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