貝殻を勢いよく吹き出すタコ

海中で貝殻を投げ合うタコたちの映像。なんでそんなことするの…?
以下は、記事の抜粋です。



オーストラリアのジェービス湾で、貝殻を投げ合うタコの映像が捉えられました。実はこれは2014年と2015年に撮影されたものなのですが、今やっと映像の研究・分析がおこなわれ、論文にまとめられました。

撮影されたのはオーストラリア・ニュージーランド周辺に生息するOctopus tetricus と呼ばれるタコで、茶色っぽい体と白い目が特徴です。主食は軟体動物ですが、同じタコを捕食してるときもあるとのことです。

タコがモノを投げる様子が捉えられたのは初
今回のビデオでは、海底にある沈泥や貝殻を集めて8つの触手と排泄口(墨を吐く口としてよく描かれてるアレです)で水中にえいっと投げている様子が観察できます。これまでに排泄口から貝殻のような「モノ」を投げているのは初めてだということです。

研究チームは、タコがわざと触手の下に排泄口を持ってくる不自然なポジショニングをしていることから、排泄口から上手に貝殻を投げるためにそうしていると考えられると話しています。観察の結果、貝殻を投げている時の約半分は他のタコと交流をしている時だったそう。そして実際に相手に貝殻が当たったのはたった17%。排泄口で貝を押し出し、そして触手で方向を定めていることもわかったそうです。

理由は不明
ただ貝を投げているその理由は、依然不明。研究チームは一つ言えることとして、貝投げは「社会的な目的」だと話しています。ビデオからも確認できるように、上手に当てられないながらも相手に向かって投げているのはわかります。

タコは一般的に非社交的な動物だと考えられています。ただこうしてモノを相手に投げるというのは、チンパンジー、猿、ゾウ、ホッキョクグマなどの動物もする行為で、社交と捉えられるため、さらなる研究が必要になるそうです。


どう考えも、元記事のタイトル「貝殻を投げ合うタコたち」というのはおかしい。まず「投げる」というからには8本ある手のどれかあるいは数本を使っていると思ったら、排泄口から吐き出しているだけです。また「投げ合うタコたち」と書いているけど、吐き出しているのは1匹だけです。

「貝殻を投げている時の約半分は他のタコと交流をしている時だったそう。そして実際に相手に貝殻が当たったのはたった17%。」これも「投げ合う」とは合いません。

貝を食べて、残った貝殻を吐き出したら、そこに他のタコがたまたまいただけではないかと思いました。論文にはもう少し詳しく書いてあるのかもしれません。

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