コロナ感染による抗体持続、飲酒とARB服用で差
以下は、記事の抜粋です。
神奈川県内科医学会は、新型コロナウイルス感染後の抗体の有無について、無症候性感染者を対象として、抗体の獲得とその継続について調査を行った。2020年5月18日~6月24日に県内65施設において医師・看護師、通院患者、検診受診者など1,603例を対象に抗体検査を行い、検査結果が陽性かつ無症候性であった参加者を対象に、2、4、6ヵ月後に再度抗体検査を行った。
主な結果は以下のとおり。
・1,603例中、無症候性感染が認められた33例が追跡調査の対象となった。抗体陽性継続者は、2ヵ月後11/32(34.4%)、4ヵ月後8/33(24.2%)、6ヵ月後8/33(24.2%)であり、これまでに報告されている症候性感染者の抗体継続率よりも低かった。
・2、4ヵ月後に抗体陰性になった群、6ヵ月後も抗体陽性が継続した群に分け、背景情報を比較した結果、「飲酒習慣なし」「降圧剤アンジオテンシンII受容体阻害薬(ARB)服用歴あり」が、抗体継続の要因である可能性が示唆された。
今回の調査を中心となって行った神奈川県内科医学会の松葉 育郎氏らは、今回は無症候性感染者を対象としており抗体陽性判明後からの追跡となるため、これまでの症候性感の報告と単純な比較はできないとしつつ、無症候性感染者が短期間で抗体が検出されなくなった背景には症状の重篤度が関係していることが推察され、これまでも重症度の高い患者ほどサイトカイン・ケモカイン産生量が多いことも報告されていることから、無症候性ゆえに獲得した抗体価も小さいと考えられる、としている。
まだ論文がみれないので、詳しいことは分かりませんが、新型コロナに感染して無症候だった感染者や、中でも飲酒習慣のある者の抗体陽性継続が続きにくい可能性が高いという事は、とても興味深いです。私の周辺でも1例ですが、かなりの飲酒習慣のあるヒトのワクチン接種後の抗体価が低かったという話があります。
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