恋愛はハードルが高い。でも家族が欲しい、子育てもしたい。女ふたりが見つけた同居のカタチ
以下は、記事の抜粋です。
最近は「共生婚」や「友情婚」、「契約結婚」などと呼ばれる、恋愛を介さない結婚のかたちが増えてきている。「恋愛にハードルの高さを感じているが、家族はほしい」という人も、少しずつではあるが、自分にフィットしたかたちを見つけやすくなってきたといえるだろう。
しかしながら、それは異性同士の結婚の場合だ。2015 年から自治体での「同性パートナーシップ制度」が誕生したが、2018年12月現在で9自治体でしか実施されていないのが現状だ。日本では同性婚は認められていない。
おまけに、これらは恋愛関係にある同性同士のための制度だ。やはり、同性の友人同士では家族として認められないのだろうか。
そんな疑問にひとつの答えを示してくれた、ふたりがいる。小野リコさんとモスクワカヌさん(ともに仮名)だ。ふたりは2年前から一軒家に暮らし始め、3年目になる。
恋愛関係にはない友人同士だが、ふたりの関係は「友人同士の一時的なルームシェア」とは一線を画した、家族のようなものに思えた。
ふたりはどうして一緒に住み始めたのか。サステナブルに同居できる秘訣は何なのか。これからどんな風に生きていくのか。ご自宅で話を聞いた。
この記事では、恋愛関係にはない友人同士という比較的若い女性2人が、「パートナー」として同居し、仕事の悩みや病気などの不安を減らす生き方を「生物学的な家族だけが家族じゃなくて、複数の人たちがお互いに譲り合って、相手を知りながら、彫刻のようにコツコツとつくっていくもの」を「家族のかたち」として捉えることを提案しています。
現在、ヒトの多くは成人すると、性的本能を社会的にコントロールするために作られた「結婚」という制度に従うことが普通だとされています。しかし、この制度は、ヒトの平均寿命が50歳に満たなかった頃に始まったものなので、高齢者が中心になった現代には適応できなくなっています。
例えば、男性の平均寿命が女性よりもかなり短いのに、自分よりも若い女性と結婚する結果、女性の多くはその晩年の約10年間を独居老人として暮らしています。しかも、その晩年には半数以上が多かれ少なかれ認知症になります。おそらく、ヒトの寿命は生殖年齢を少し超えるぐらいで十分にしか設計されていないのでしょう。
また、結婚するきっかけになると思われる恋愛感情、特に性的衝動は早晩消失するため、中年以後の人生で結婚を続けられるかどうかは、性的能力よりも、相手を理解する能力、辛抱する能力、さらに、配偶者が信頼できる人格の持ち主かどうかなどの方がはるかに重要です。これらを欠くカップルの多くが離婚するのは当然だし、離婚に関係の破綻だけでなく双方の同意が必要な日本では、破綻した結婚の率は離婚率の35%よりも多いはずです。
本当にお互いが信頼しあい、尊敬しあえるのであれば、年齢も関係ないでしょうし、同じ家に住む必要もないと思います。恋愛というハードルを除いたパートナーシップを社会的・経済的にサポートすることが必要だと思います。
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