国内でも新型コロナウイルスが変異している

国内でウイルスの一部変異、ワクチン効果低下の恐れも…慶大解析
以下は、記事の抜粋です。


国内で昨年採取された新型コロナウイルスの一部に、ワクチンの効果を低下させる恐れがある変異が起きていたとする解析結果を、慶応大の研究チームが明らかにした。このウイルスは国内で変異したとみられるが、現在流行している兆候はないという。

チームは、国立感染症研究所が、国際的なデータベースに登録したウイルスの遺伝情報を解析した。その結果、昨年8月と12月に採取されたウイルス2個の突起先端部に「E484K」と呼ばれる変異があった。他の遺伝情報は、国内で蔓延している従来型ウイルスに類似していたという。

E484Kは、これまでの感染で体内にできた抗体やワクチンの効果を低下させると懸念されている。この変異を持つ南アフリカ型などの変異ウイルスは国内でも確認されているが、これまではすべて海外から流入したとみられていた。

チームの小崎教授は「変異は今後も国内で起こりうる。E484Kのような変異を迅速に発見する態勢作りが重要だ」と話している。


昨年、英国型の変異株が話題になった時に書いた記事に書いたように、日本では、新しい変異株の国内への侵入をくい止めようとする水際対策を強化しているだけのようですが、ウイルスはどこでも変異し続けているので、上記のように日本国内でも変異が発生する可能性があります。英国型の変異株は日本でも増え続けており、侵入をくい止めようとした水際対策は失敗だったように思います。

国立感染症研究所の発表によると、E484K(484番目のグルタミン酸がリジンに変異)変異は、SARS-CoV-2を中和するモノクローナル抗体からの逃避変異として報告されていて、これまでのウイルスに対する免疫は、E484変異を持つウイルスに対して効果が減弱する可能性が懸念されています。グルタミン酸は酸性、リジンはアルカリ性のアミノ酸なので、ウイルススパイクの形状が大きく変化して抗体の結合が弱くなるのだと思います。

日本各地での変異ウイルスの報告は、既に発表された変異にあわせたプライマーを用いたPCRで調べられているので、まったく新しい変異が起こった場合には発見できません。政府の対応だけではなく、研究レベルでも世界の先端からは遅れています。

ウイルスが増えなければ変異はおこらないので、変異に対する一番の対策は感染を減らすことです。

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