以下は、
バリウム飲むのは日本だけ?アメリカでは絶対やらない手術・薬・検査
以下は、記事の抜粋です。
バリウム検査は胃がん検診で一般的に行われる方法だが、実はもはや日本でしか行われていない。ほとんど知られていないが、そもそもバリウム検査は日本で開発されたものなのだ。
「バリウム検査で食道がんや胃がんの位置を正確に特定するのはほぼ不可能ですし、むしろX線撮影による被曝のほうが心配です。米国ではほとんどCT検査で胃がんの診断をしていますが、CTのほうが身体への負担は明らかに少ない」(医療コンサルタントの吉川佳秀氏)
胃の形は複雑なため、最低8枚のX線写真を撮影することになる。しかも、胃の動きを観察しているあいだ放射線を浴び続けることになり、状況にもよるが一回の検査で10ミリシーベルト以上を浴びてしまう。
一般的に人間は生涯に100ミリシーベルトの放射線を浴びると、がんのリスクが上昇するといわれており、決して軽視できない数値なのだ。
「現代」の記事がマシになってきています。上の記事の他の部分は誤解を生むような記載もありますが、「バリウム検査」に関する記述は、一部を除いてほとんど正しいと思います。
その一部とは、胃がんの診断にはCTが最適であるかのような記述です。実際には内視鏡(胃カメラ)がベストです。胃カメラなら被ばくもないし、何よりも腫瘍の「影」だけではなく直接みることも一部を切り取り病理診断に回すこともできます。日本でバリウム検査が生き残っている理由は、日本で開発されたこと以外にも、集団検診などで医師がいなくても簡単にできることなどもあると思います。これも既得権益です。最近、胃カメラをしたばかりのヒトが定期健診でバリウムを飲もうとしているのを知って驚いたばかりです。
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