メタボ健診の保健指導に心血管リスク低減効果なし

メタボ健診の保健指導に心血管リスク低減効果なし~見直しが必要
以下は、記事の抜粋です。


特定健康診査とその結果に基づく特定保健指導は2008年(平成20年)から始まった全国規模の保健事業で、一般的にはメタボ健診と呼ばれているものである。メタボ健診では腹囲とBMIを測定するほか、血圧、HbA1c、LDLコレステロール値などを測定して、その結果により医師や保健師による指導を行うというシステムである。

日本の特定健康診査では腹囲を測定することに重点を置いているのが特徴であり、医療機関では腹部CTも測定するところもある。しかし、日本人への腹囲に重点を置く健康審査に、疑問を呈する声は少なくなかった。

今回、京都大学の福間教授らによって行われた約7万5,000人を対象とした追跡調査の結果では、保健指導を受けた群では体重、BMIは1年後わずかに減少したものの3、4年後には元に戻っていた。さらに血圧、糖尿病、抗コレステロール血症に関しては、1年後も、3、4年後も改善効果は認められないという結果であった。

効果が乏しかった理由の1つとして、保健指導の対象となっていても実際に指導を受けた人は16%にすぎないことが関係している可能性もあるが、実際に受けた人だけを対象として解析を行ってもやはり心血管リスク低減効果はみられなかったという。保健指導を受けるべき人が受けていないという現実も重要である。この制度には年間160億円の費用がかかっており、費用に見合った健康に関する有益性が見いだせないからには、その制度そのものの見直しが必要であると研究主任の福間教授は述べている。


元論文のタイトルは、”Association of the National Health Guidance Intervention for Obesity and Cardiovascular Risks With Health Outcomes Among Japanese Men”です(論文をみる)。この論文の紹介記事はこちらです。

厚労省のホームページによると、特定保健指導とは「特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。」と書かれています。

おそらく、保健師や管理栄養士の方々は熱心に指導をされていると思います。これが効果がないということは、「ヒトは聞きたいことだけを聞く。聞きたくないことは聞かない。」ということだと思います。チャンチャン。

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