『すでに多くの日本人は免疫を獲得しているので、新型コロナウイルスを恐れる必要はない』とか言われていますが、最近の感染でも70歳以上の患者は1割以上が死亡してます。

「日本のコロナは11月以降に消滅、第3波も来ない」説の根拠
「日本人はすでに新型コロナウイルスを克服した──。上久保靖彦さんが、吉備国際大学教授の高橋淳さんと3月に発表した、新型コロナウイルスに関する論文が、話題となっている。その内容を要約するとこうなる。『すでに多くの日本人は免疫を獲得しているので、新型コロナウイルスを恐れる必要はない』」と論文も引用しないで「神風が吹く」ことを気楽に予想する「女性セブン」の記事に、気になる数字が以下のように引用されていました。


国立国際医療研究センターの調査でも、6月5日以前は19.4%だった重症者の死亡割合が6月6日以降は10.1%に低下。特に50~69才は10.9%から1.4%に、70才以上は31.2%から20.8%と激減した。


上の数字はセンターが発表した「新型コロナウイルス感染症における治療の進展」という発表の一部です(発表をみる)。確かに、下図の右下の数字と一致しています。センターはこの数字の「激減」の要因を以下のように解説しています。


○サーベイランス感度が高まり、より多くの感染者が確認できるようになったこと(検査体制の拡充、感染リスクの高い場所での積極的な検査の実施、診断までの日数の短縮等)
○若い世代が占める割合が高くなっていること
○高齢者であっても比較的健康な高齢者が含まれると考えられること(3~5月の感染拡大と比べて院内、施設内感染事例が占める割合が低い)
○標準的な治療法に基づく対応が進んでいると考えられることなどが考えられるが、感染状況の動向も踏まえつつ、引き続き解析を行っていくことが必要である。


6月6日以降の感染でも、70歳以上の場合は感染した292人中101人が重症化し、32人が死亡しています。この事実は、高齢者には神風が吹かないことを示しています。

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