医学部の疲弊が映す日本の医療制度の根本弱点…社会の変化に対応できないのにお上頼みが続く
医療関係でいつもおもしろい記事を書いてくれる上昌広氏の記事です。臨床研修や医学教育のダメさを書いている部分も面白いのですが、私は以下の部分が気に入りました。
わが国の医学部の雛形は明治時代に国家主導で形成されました。現在も厳格な国家の管理下にあります。医学部定員は政府が規制し、定員増や医学部新設は政治案件です。政治とは既得権者の利害調整です。医学部定員も例外ではありません。
政府は「将来的に医師は余る」と主張し、1982年、1997年に医学部定員を減らすことを閣議決定しました。団塊世代の高齢化を考えれば、医師が余るわけはなく、国民の健康より日本医師会などの業界団体、社会保障費の増大を抑えたい財務省の意向が尊重されました。現在の医師不足は、政府による「人災」という側面があります。
上の太字の部分、本当にその通りだと思います。医学的にはとっくに禁止にされて良いタバコが未だにコンビニで売られ、ギャンブルではないとされるパチンコ屋が日本中の駅前に存在する、、、などなどなど、これらも政治の結果です。
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