以下は、記事の抜粋です。
2010年5月10日(月)にフロリダで開かれた第6回年間最優秀錯視コンテスト(Best Illusion of the Year Contest)で,明治大学先端数理科学インスティテュート所員の杉原厚吉研究・知財戦略機構特任教授が投稿していた「反重力四方向すべり台」が,1位(最優秀賞)に選ばれました。
本コンテストは今年で6回目で,今年は世界中から84件の応募がありました。3位以内入賞のトロフィーがアジアへ渡るのは初めてのことです。
6th Annual Best Illusion of the Year Contest
http://illusioncontest.neuralcorrelate.com/
Natureのウェブニュース欄でも紹介されました。http://www.nature.com/news/2010/100511/full/news.2010.233.html
反重力四方向すべり台
上の動画を何度みても、私にはすべり台がどういう仕掛けなのかよくわかりません。さて、杉原さんは、「図形計算コンサルタント」という肩書きで、以下のようなサイトを持っておられます。
この中の研究者のセルフマネージメントというところで、おもしろいコメントをみつけました。そのまま転載します。
— スランプで落ち込まないために —
大きな研究テーマに取り組んでいるときには、成果が出るまでに長い時間が かかることがあります。その間、何も成果が出せないという期間が続くと、 ストレスが溜まります。
逆に、短期間で成果が出る小さい研究テーマだけを追っかけていると、それはそれで 自分が小さく見えてきて、やはりストレスが溜まります。
研究は、やってみなければ結果がわからないというリスクを抱えています。 そんな中で、できるだけストレスを減らし、精神衛生を保つためには、研究特有の リスク管理が必要です。そのための私のこつを一言で言うと、本当にやりたいテーマ、 短期間で結果の出そうなテーマ、時間に比例して成果が蓄積できそうなテーマなどを並列に こなすことによって、いわばリスク分散をすることです。
柳田充宏先生は、「生命科学者になるための10か条」の中で、「研究には、漁業、農業、林業の三側面があり、どれが欠けても駄目」と述べています。まったく異なった研究領域ですが、アドバイスはとても良く似ていると思います。
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