70-75歳では、太り気味の人の方が、正常体重の人よりも長く生きる

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‘Overweight’ senior citizens live longer

以下は、記事の要約と解説です。


70-75歳では、太り気味の人の方が、正常体重の人よりも長く生きるという研究結果がオーストラリアのグループによって報告されました。

ボディマス指数(Body Mass Index, BMI)という指数があります。体重(kg)を身長(m)の2乗で割ったものです。例えば、身長160cm、体重50kgの場合、50kg÷(1.6m×1.6m)≒19.5となります。

日本肥満学会によると、BMIが22の場合が標準体重、BMIが25以上の場合を肥満、BMIが18.5未満である場合を低体重とするそうですが、上の記事では、25以上をover weight、30以上をobesityとすると書かれています。

元論文のタイトルは、”Body Mass Index and Survival in Men and Women Aged 70 to 75″です(論文をみる)。

研究は、70歳から75歳までの4,677人の男性と4,563人の女性を対象として1996年にスタート、10年後の死亡率を調べました。一番死亡が少なかったのは、over weightグループ(25<BMI<30)でした。

正常(18.5<BMI<25)グループとobesity (BMI>30以上)グループの死亡率はほぼ同じで、over weightグループの死亡率は、これらのグループの数字よりも13%低かったそうです。


病気でやせている人を除いても同じ結果だそうです。この結果から判断すると、BMIという指数は、70歳以上では健康かどうかの参考にならないようです。少し太っているほうが、病気になった時に栄養の蓄えがあるのかもしれません。

BMIは肥満の指数の1つにしかすぎません。同様の研究を、腹囲や体脂肪率、あるいは内臓脂肪率などでやったら、どういう結果になるのでしょうか?

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