姫路市、夏場の設定温度25度に 全国初の取り組み 効率上がり、残業減るか
以下は、記事の抜粋です。
公務員の働き方改革に伴う実証実験として、兵庫県姫路市は7月1日、市役所本庁舎で今夏の冷房時の室内温度を25度にすると発表した。環境省が目安とする28度が官公庁の通例だが、涼しい環境で作業効率を上げ、残業時間を減らす狙い。同省によると、全国の自治体で初の取り組みという。
環境省は、夏季のクールビズの実施に伴い、冷房時の室温の目安として28度を推奨。姫路市を含む各自治体が冷房の設定温度としている。
これに対し、医師でもある清元秀泰姫路市長は「室温が25度から28度に上がると、作業効率が6%低下する」との専門家による分析を紹介。実証実験で調べることにした。
梅雨明け時期の7月16日から8月30日までの開庁時間に試行する。残業時間や電力使用量の比較のほか、効率や快適性などを尋ねる職員アンケートなどで効果を検証し、来夏以降の導入の可否を決める。
清元市長は「省エネに逆行するつもりはなく、働き方改革をポジティブに進めるため」と強調。同省国民生活対策室は「28度はあくまで目安で、庁舎の室内温度の設定は自治体の判断に任せている」としている。
以前の記事に書いたように、「冷房時の室温28度」には科学的根拠はありません。以下の記事を読むと、「法律で定められた事務所衛生基準の室温上限が28度であること」の根拠は50年以上前のもので、28度という温度は許容限度の上限として書かれているそうです。
オフィスの温度 「28度設定」の根拠は50年前の研究
その他、以下のように海外での設定温度の多くは26度であるとか、28度では生産性がかなり落ちるとかの記載が目につきました。やはり、28度に科学的根拠はないようです。姫路市の実験の結果が楽しみです。
クールビズ~なぜ28°C?~
「オフィスの冷房は28度」の根拠に疑問符…両立問われる省エネと生産性
タイのマヒドン大学病院では、「室温は26度」に設定するキャンペーンしていました。
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「室温28度」に科学的根拠はない
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