8月6日に行われた結婚式のスナップ写真です(クリックすると拡大できます)。新郎・新婦以外の参加者は、結婚の儀式と集合写真の時だけ正装しています。その場で着替える人もたくさんいました。
11時の開始ということでしたが、食事や飲みのもがゆっくりと出てきて、歓談から始まりました。司会はありません。しばらくすると、主賓を中心に1-2割の参加者が三々五々民族衣装に着替え始めました。
ほぼ全員の主賓と親戚が民族衣装に着替えた12時ごろ、急に司会者が登場し、儀式が始まりました。下左の写真は、儀式の最初に、司会者が新郎・新婦の紹介をしているところです。紹介の後、お辞儀を中心とした伝統的な結婚の儀式が約20分間行われました。この間だけ、主賓は宴会場からひな壇に移動します。
その後、歌などの音楽がある中、新郎新婦は写真のように、38度の蒸留酒を客についで回ります。この時には、もう主賓席の人達は正装していません。
親戚の子どもたちも、民族衣装で正装しています。新婦の同級生のリクエストで、新郎が新婦を背負ってかなり長い距離を歩かされました。この頃になると大半の客が帰ってしまいます。帰る時間は自由だそうです。
いろんな人たちと集合写真をとります。上は一番最初に撮った主賓との写真、下は新婦の同級生です。今回の結婚式は、新婦の故郷で新婦の親戚や友人を中心にやりましたが、もう一度8月15日に、新郎の故郷(内モンゴルの東部)で新郎の親戚を中心とした式をやるそうです。
出された食事の一部です。上は鯉、次は新婦の家から持ってきた昨日と同じ羊料理です。この羊と一部のチーズなどを除いて、大半は中華料理でした。3つ目の写真は地ビールです。燕京ビールと書いてありますが、この地方は、確かにツバメが多いと思います。
ひな壇の後ろの壁には、新郎・新婦の絵(写真?)がはってあります。警察官がとても親切で、写真を撮らせてもらいました。車内には音楽が流れていました。
内モンゴル自治区のモンゴル人はモンゴル国の人口よりも多いですが、それでも自治区の人口の20%以下です。近年は同化が進み、モンゴル人でも民族学校に子供を進学させない例も増えているようです。
最近は、神戸大学でも内モンゴル自治区からの留学生が増えていますが、英語教育のバックグラウンドが弱いため、基礎的な能力があっても苦労する人が多いようです。結婚式で会った多くの若い人たちとも、英語で話すよりも中国語で話す方がスムーズでした。
新郎新婦は、昨年5月に岡山で開かれた内モンゴル自治区からの留学生の集いで知り合ったそうです。少数民族留学生としての苦しい状況は、二人を結びつけるのにはかえってプラスだったかもしれません。儀式の途中、二人とも涙ぐんでいました。子供の留学のため、大切な牛を売り、結婚式のためにも羊を何頭も殺した両親の愛情を思っての事だと思います。お幸せに!
コメント