日本透析医学会は透析で利益を得ているヒトで構成されている

透析中止の検討手順、提言見直し指針作成へ 透析医学会
同じような記事を以前に紹介しましたが、学会の提言だから信用できるとは限らないという指摘になるほどと思いました。以下は、記事の抜粋です。


公立福生(ふっさ)病院の人工透析治療をめぐり、透析の専門医らで作る日本透析医学会(理事長=中元秀友・埼玉医科大教授)は3月25日、透析治療の中止を検討するための提言を今年中に見直す方針を明らかにした。より具体的な手続きなどを盛り込んだガイドラインをつくるという。

ガイドラインには、患者が家族、医療者らと、人生の最終段階(終末期)の医療やケアについて、事前に何度も話し合いを重ねて意思を決めていくことの重要性やその手順を記載する。終末期ではない患者の意思決定過程のあり方についても盛り込むという。

学会が2014年に示した提言は、透析中止を検討する対象を重い合併症などのある終末期の患者らに限定。一方、昨年厚生労働省が終末期に患者本人が望む医療やケアを受けられるようにするための指針を改訂した。福生病院で透析をしないことを選んで亡くなった女性(当時44)の事例も受け、学会も作成委員会をつくり提言を見直すことにした。

福生病院の件について、学会は調査は病院側からの依頼によるものだったと明らかにした。都の調査では、福生病院は女性を含めて透析を始めなかったり、中止したりした患者21人が亡くなったことが判明している。学会はさらに調査、検討を続け、5月中に調査委員会の報告と合わせて、理事会として声明を発表する予定という。


以下は、登録制の医療関係者向けサイトに寄せられたコメントです。


〇「あくまでも患者さんの希望が原則」なのでは?医師は「あらゆる可能性を説明し、患者さんに選んでもらう」方向に動いていたのに、メディアが騒ぐと、「進行方向と逆向に動きが変わってしまう」ってどうなんでしょう。

〇 透析学会は、透析関連業者との関係も根深いですから、透析推進論者の代弁機関だと思っています。どのような透析導入の是非、透析中止の基準を作るのかは注目したいですが、マスコミはあくまで単一の学会の意見ということを十分認識したうえで報道してほしいです。

〇 患者からとても強い理由があって人工透析治療を止めてほしいという患者は時々いる。学会の提言がしっかりと透析患者の身になっていないと臨床現場の医師は大変困る。

〇 やっぱり「ガイドラインに書かれていること以外は間違った医療」ってことになっちまったじゃねえか。どのガイドラインの序文にも「あくまでもエビデンスを示したもので、現場の医師の判断や医療を妨げるものではない」なんて書いてあっても何の意味もなかったってわけだ。そうなると思ってたけどね。で、利害関係のある透析屋さんがそれを決めるのってありなの?

〇 しかも、「現場の医師の判断や医療を妨げるものではない」けれども「立ち入り調査」を受けてもらう、という流れになってきたし…。

〇 今は腎不全で死んではいけない、今後人工心臓が普及すると心不全でも死んではいけない時が来るかも、ですね。


こういう意見が広く世間に知られていないのは残念です。特に、日本透析医学会という学会が透析で利益を得ているヒト達の団体であることは知っておいて欲しいです。

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