洗剤を使った掃除が1日あたりタバコ20本分の肺機能低下を生む

洗剤を使った掃除が1日あたりタバコ20本分の肺機能低下を生むと科学者が指摘
以下は、記事の抜粋です。


ベルゲン大学のCecile Svanes氏らの研究によると、定期的に洗剤を使って掃除する人は、1日あたりタバコ20本分に相当する肺機能の低下が見られたことが明らかにされました。

この研究は20年以上かけて6000人以上に対して調査が行われており、掃除を行う頻度などの質問が書かれたアンケートを実施すると共に、実際に空気を吸い込むことができる量を測定したとのことです。調査の結果、10年~20年にわたって清掃作業員として働く女性や定期的に清掃用洗剤を使用して掃除する女性は肺機能が低下しており、1日に20本以上のタバコを10年~20年吸っている喫煙者と同等レベルの影響を受けていることが判明しました。

スヴァネス教授は「ぜんそくに対する化学物質の短期的な影響については明らかになりつつありますが、長期的な影響についてはこれまで明らかにされていませんでした。この研究では、洗剤に含まれる化学物質が気道に少しずつ損傷を与え、年齢と共に起こる肺機能の低下を加速させる恐れがあることを示しています」と語っています。


元論文のタイトルは、”Cleaning at home and at work in relation to lung function decline and airway obstruction”です(論文をみる)。

論文によると、10年~20年にわたって清掃作業員として働く女性や家庭で定期的に清掃用洗剤を使用して掃除する女性は、掃除しない女性に比べて、肺機能の指標である1秒率(FEV1.0%)が2割以上低いということです。

1秒率(FEV1.0%)とは、肺活量を測定するときに、最初の1秒間に全体の何%を呼出するかの値です。この割合が低下していると気管支が狭窄して空気がスムーズに流れることができなくなっていることを意味し、気管支喘息患者や肺気腫等の閉塞性肺疾患患者で低下を示すことが知られています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称で、タバコなどの有害物質を長期に吸入曝露することで生じる肺の炎症性疾患です。1秒率(FEV1.0%)が70%未満のとき、COPDと診断されますので、この論文は、「洗剤を使った掃除はCOPDの原因になる」と結論しています。

あまり、家を綺麗にしようとしない方が良いかもしれません。

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