遺伝の「優性」「劣性」使うのやめます 学会が用語改訂
以下は、記事の抜粋です。
遺伝の法則の「優性」「劣性」は使いません――。誤解や偏見につながりかねなかったり、分かりにくかったりする用語を、日本遺伝学会が改訂した。用語集としてまとめ、今月中旬、一般向けに発売する。
メンデルの遺伝学の訳語として使われてきた「優性」「劣性」は、遺伝子の特徴の現れやすさを示すにすぎないが、優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすい。「劣性遺伝病」と診断された人はマイナスイメージを抱き、不安になりがちだ。日本人類遺伝学会とも協議して見直しを進め、「優性」は「顕性」、「劣性」は「潜性」と言い換える。
他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に。遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基本的な考え方が伝わるようにする。色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」とした。
以下に、はてなブックマークに寄せられたコメントをいくつか紹介します。
●「dominant」と「recessive」を優性・劣性ではなく顕性・潜性とするのは中国語と同じ訳だね。
●分裂病が統合失調症になったのを思い出す。
●「優性/劣性」の言い換えは納得性高いけど、「変異」を「多様性」に言い換えるのは踏み込みすぎて踏み外している感じがする。
●もう英語使えよ。(ちなみに色盲はColor blindnessです)
●これだな→【日本遺伝学会 遺伝学用語集編纂プロジェクト】 http://genetics.ibio.jp/fast/index.php/main/list_terms 色覚異常や色盲に用語変更はない。variationの訳語が「変異」から「多様性」に変更というだけ。記事の書き方が悪い。
●もう定着したしアホらしい気がするなあと思ったけどすごく好評で驚いた
コメント
“sudden variation in hereditary characteristics” は、最早
「突然変異」ではなく「突然、現れた多様性」でしょうか。
“mutation” だけが「突然変異」ということになるのですね。