専門医の大胆アドバイス「お風呂で石鹸を使うべきではない理由」とは?
以下は、記事の抜粋です。
今回お伝えしたいのは、「お風呂での石鹸の使い方」だ。ここでいう「石鹸」は固形石鹸だけを指すのではなく、ボディソープのような液体石鹸も含めた総称としての石鹸だ。
「乾燥肌を防ぎたいなら、まず石鹸と決別することから始めるべき」と断言するのは、北條元治医師。「ほとんどの人は、石鹸で汚れや垢を落とすことが肌にいい――と考えていますが、これは間違い。実際には汚れや垢だけでなく、表皮までも剥ぎ落としているのです。肌を守るために存在している表皮を石鹸や垢すりタオルなどで強引に剥がしてしまうので、肌の保湿が維持できなくなって乾燥するのです」
北條医師によると、肌に付着した汚れは、石鹸を使わなくても簡単に落とすことができるという。浴槽の中で肌をやさしく撫でるのが一番効果的だが、それだとあとに入る人に迷惑をかけるので、浴槽でゆっくり温まったら、あとはシャワーで汚れを洗い流せばいい。
この時に石鹸を使うと必要な表皮まで落ちてしまう。シャワーのお湯を体に当てながら、手で優しく撫でるだけで十分。まして、ナイロン製の垢すりタオルでゴシゴシ擦るなどもっての外。肌を傷めつけるだけのことなのだ。
「皮膚の表皮にある基底細胞が分裂を繰り返し、死んだ細胞がどんどん表面に押しやられて堆積したものが垢です。これはこれで保湿という役割を担っている。」
「タマネギの表面には茶色い皮が付いています。この皮は美味くもなく、食べられない存在です。でも、これを剥いた状態で放置すると、あっという間にタマネギはみずみずしさを失っていく。垢は、まさにタマネギにおける茶色い皮と同じ役割を担っているわけです」
垢そのものは無臭だ。夏場などに異臭を放っている人に出くわすことがあるが、あれは垢の臭いではなく、汗にばい菌が反応して起きる臭い。汗と汚れさえお湯で流しておけば、あのような臭いを発することはない。
「洗髪の時のシャンプーも、本当は必要ないんです」、シャワーのお湯をかけながら指先で髪をもしゃもしゃすれば、十分に髪と頭皮の汚れは落ちていくという。
北條医師は、石鹸は不要だが保湿剤は使うべき――と指摘する。「じつは肌が最も乾燥しやすいのは“風呂上り”なんです。浴室から出てきた途端、肌の水分が一斉に蒸発し始めて乾燥に向かいます。それを防ぐためには、風呂上がりのタイミングでローションやクリームを全身に塗るのが重要。できれば浴室内にいるうちに保湿剤を使うのが理想的です」
記事にも書かれているように、帰宅時の「うがいと手洗い」は、インフルエンザなどの予防の上で重要であり、手のひらと足の裏は皮膚の層が厚くできているので、ゴシゴシ擦っても、あるいは石鹸を使って洗っても大丈夫です、ということですので、石鹸は捨てないで手洗いに使いましょう。
あと、乾燥肌用の保湿剤としては、ヒルロイドローションがおススメです。
参考記事
福山雅治が石けんもボディソープも使わないその理由と正しい体の洗い方
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