インフル薬「ゾフルーザ」シェア1位に 負担軽く人気…気軽に使う医師の信じられない多さ

インフル薬「ゾフルーザ」シェア1位に 負担軽く人気
以下は、記事の抜粋です。


錠剤を1回飲むだけでインフルエンザの治療ができ、今年3月に発売された塩野義製薬の「ゾフルーザ」の国内医療機関への売り上げが4月からの半年間で抗インフル薬市場の65%を占めていたことが6日、分かった。飲み薬では初めて1回の服用で済むことから、複数回服用のタミフルや吸引式のイナビルなどの定番薬を抑え、一気にシェアを拡大した。今シーズンはタミフルのジェネリック医薬品(後発薬)も発売が始まり、流行の本番を迎えるインフルエンザの治療薬市場の勢力図は一変しそうだ。

塩野義が、米医薬品コンサルティング「IQVIA」のデータをもとに算出したところ、国内の医療機関に流通販売した抗インフルエンザ薬の4~9月の売上高は、ゾフルーザが65%だった。

一方、製薬各社の決算発表によると、金額ベースでは、同期間のゾフルーザの国内売上高は4億6千万円だった。平成29年度の売上高が国内首位だった第一三共のイナビルは1億円にとどまり、タミフルを国内販売する中外製薬は備蓄分を除いた売上高を「0億円」と計上した。

既存薬のイナビルは吸引式で、カプセルのタミフルは5日間服用するが、ゾフルーザは1日1回の服用で治療ができるため患者の負担が軽くなる。

また、既存薬では細胞内で増殖したウイルスが細胞外に広がるのを防ぐのに対し、ゾフルーザは細胞内でウイルス自体の増殖を抑制する世界初の仕組みを持つことから効果が早く現れ、長く続くのも特徴だ。


日本の医師の新薬好きやバカさ加減がここまでひどいとは本当に驚きました。「軽い負担」が聞いてあきれます。将来には耐性菌などの思いツケになって帰ってくると思います。

以前にも書きましたが、インフルエンザは、健康なヒトであれば、服薬しなくてもほとんどが自然治癒します。服薬しない場合、寒気や頭痛などで始まり、38度から40度の発熱、関節痛、筋肉痛、喉の痛みなどが出現します。発熱は3~4日ほど続き、ほぼ1週間で症状は回復します。データによると、羅病期間は偽薬服用で93.3時間(73.2-106)、タミフル服用で70時間(53.8-85.9)です。ゾフルーザも同じです。つまり、症状が出る期間が1日少なくなるだけです。服用でウイルスが増えなければ免疫もできにくい可能性があります。

薬を飲んでも飲まなくても、登校には「解熱後2日が経過していること、かつ発症後5日を経過していること」という条件は変わらないでしょう。タミフルを服用した場合と同じです。

風邪に対する抗生物質の使用には非常にうるさい行政が、あまりにこの「日本発の新薬」には甘いので、耐性ウイルスの出現や薬害も日本が最初になるような気がしていましたが、こんなに使われているのであれば、その日も近いでしょう。

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