中年期の身体活動は後年の認知症発症を予防できない

中年期の身体活動は高齢になってからの認知機能とは無関係?
以下は、記事の抜粋です。


646人の成人の身体活動を30年間にわたって追跡調査したデータから、以前の研究で報告されていた事とは逆に、中年期の運動は高齢になってからの認知機能に関連していないようだと報告されている。

研究者らは本研究をこれまでにアルツハイマー症の予防や治療に対して有益である可能性があるとコンセンサスで示唆されてきた身体活動を検討する為に本研究を行った。

今回の研究で用いられたデータはジョンズ・ホプキンス大学医学部に登録された1948年から1964年までの医学生のデータである。

被験者の1978年時点での平均年齢は46歳で、2008年では77歳であった。数年毎に、運動と身体活動、身体機能制限などについてのアンケートが実施されている。研究者らは、1978年から2008年までに回答された646人の被験者の回答(男性598人、女性48人)を解析し、身体活動量レベルを推計する代謝当量を計算した。2008年の段階で認知的テストを実施し、被験者の医療記録、認知機能スコアを2011年まで継続して分析した。うち28人(4.5%)がアルツハイマー症を発症していることが判明した。

結果、中年期の身体活動性指標のどれもが、後年の認知的フィットネスや認知症発症に関連していなかったことがわかったのである。研究者らは、さらにまた人生を通じた身体活動性レベルのパタンの変更が認知的健全性に関連しているかどうかも調べ、それについても関連性は見いだせなかった。


元論文のタイトルは、”Physical Activity in Midlife is not Associated with Cognitive Health in Later Life Among Cognitively Normal Older Adults”です(論文をみる)。

対象が医学生でかつ男性が9割を占めるという特殊な追跡調査なので、誰にでも当てはまる結論ではないかもしれませんが、ちょっとガッカリする報告です。まあ、認知症予防にはならなくても、今を充実して生きるための体力を維持するために運動を続けることにします。

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