以下は、記事の抜粋です。
日本人のノーベル賞受賞は3年連続、米国籍を取得した人を含めて25人目で全員男性です。ノーベル賞と女性研究者の距離について、明治大教授の藤田結子さんのリポートです。
なぜノーベル賞を受賞した日本人科学者は全員男性なのでしょうか。 その最も大きな理由として、理系学生に占める女性の割合が低いこと(修士課程で理学22%、工学12%)があります。 また各国の研究者に占める女性の割合は、アメリカ34%、イギリス38%であるのに対し、日本は15%程度にとどまっています。
さらに、家事・育児は女性の役割という意識が根強い社会で、妻が全面的にサポートするという働き方が求められる状況も、原因ではないでしょうか。これでは、女性研究者が同じほどの業績をあげることは難しいでしょう。
子どもを持たないか、あるいは、献身的に家事・育児をやってくれる配偶者を探すしかありません。実際、それもなかなか難しそうです。 この働き方が前提となるならば、いくら「リケジョ」(理系女子)を増やしても、競争に勝ち、栄誉を得るのは男性ばかりで、女性研究者がノーベル賞を受賞する可能性は非常に低いままでしょう。
メディアの中の人たちの多くは、家族のサポートを受けながら長時間労働をしているので、受賞者の妻の働きや支えを美談として受け止めがちなのでしょう。 このような「妻の支え」に関するニュースが多く伝えられると、それが当然のこととして人々に認識されやすくなります。性別役割分担の標準化に、メディアが一役かっているわけです。
国や大学が研究援助のための人員をより増やせば、研究者一人一人の労働時間も少しは減るでしょう。また、育児・家事援助サービスを提供することで負担は減ります。男性研究者・配偶者の意識改革も必要でしょう。
「ノーベル賞ランキング」国別・分野別受賞者数(2012年現在)と分野別 女性ノーベル賞受賞者の一覧(1901年 – 2012年)をもとに計算すると、物理学賞受賞者194名中、女性はあのMarie Curieともう1人の計2名です。化学賞は163名中、女性は2度目のMarie Curieを含む4名です。生理学・医学賞は比較的多く、201名中女性は10名です。日本人は今年の大隅先生を含めて受賞者は4名です。経済学賞は71名中女性は1名だけです。文学賞は109名中12名、平和賞は125名中15名です。
これらの数字をみると、記事で問題にされている理系のノーベル賞が少ないのは日本だけの問題ではないことが良くわかります。日本よりも多くのノーベル賞受賞者を輩出しているスイスでも女性はゼロです。
日本の女性研究者を取り巻く状況は欧米に比べて劣っているとは思いますが、それをノーベル賞受賞者ゼロに結び付けて面白おかしく議論するのは、科学的でも論理的でもありません。
コメント
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記事にご紹介のように「科学的でも論理的でもありません」ことをお書きの女性研究者は、ノーベル賞から最も遠いと思われます。「リケジョ」ラベリングや「アスペ」ラベリングをなさって、他者の人格を無視する「特権」があるかのように振る舞い、同胞女性を食い物にする本『捏造の科学者』の著者を「著者はものすごく力のある科学ジャーナリストなんだなあ、と感嘆。早稲田の理工の院卒とのこと。こういうキャリアもあるのか」(© 伊藤絵美)などと持ち上げ、最後まで小保方さんバッシングを煽った女性心理職=研究者を思い出します。ああいう人たち=パパラッチ(© Forbes)には、科学も論理もないものです。
先生が記事にご紹介の女性研究者は、
http://www.meiji.net/opinion/education/vol92_yuiko-fujita
「電通との産学協同により、エスノグラフィーの活用を研究することは意義があるし、また、学生たちがエスノグラフィーのスキルを身につけ、そのスキルを社会に貢献する活動につなげていくことを目指して、ethno idea lab (エスノアイデアラボ)という名の共同研究をスタートさせることにしました」
という「カネ」の流れを背景にした人物ゆえの言動と思われます。科学も論理もない研究者が「カネ」と「印象操作」を武器にすることで達成できる「成果」とは、そもそも「大学」で行うべき学術的な「研究」と呼べる代物でしょうか?
こういう人たちを跋扈させるバックには印象操作で大衆操作を進めることで「カネ」を動かす「電通」さんがおいでのことが少なくありません。実際、
先生がこの記事でご紹介の女性研究者は、バックが「電通」の「カネ」です。
他者の人格を無視する「特権」があるかのように振る舞う人たちを跋扈させ、学問の場を荒らして大学教育はできないでしょう。